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平成22年 9月定例会(第 3号 9月 8日) 一般質問

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  1. えびの市議会 2010-09-08
    平成22年 9月定例会(第 3号 9月 8日) 一般質問


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    平成22年 9月定例会(第 3号 9月 8日) 一般質問                       平成二十二年九月八日 午前九時三十分開議 第  一 一般質問           本 日 の 会 議 に 付 し た 事 件    一 一般質問 出 席 議 員(十四名)      一番   溝 辺 一 男  君     九番   西 原 政 文  君      二番   松 窪 ミツエ  君    一〇番   井川原 志庫男  君      三番   北 園 一 正  君    一一番   蔵 園 晴 美  君      四番   上 原 康 雄  君    一三番   宮 崎 和 宏  君      五番   池 田 孝 一  君    一四番   外 園 三千男  君      六番   竹 中 雪 宏  君    一五番   栗 下 政 雄  君      七番   本 石 長 永  君      八番   西 原 義 文  君
    欠 席 議 員( 一名)     一二番   高牟禮 宏 邦  君 議会事務局職員出席者   事務局長    泊   秀 智 君   議事運営係    木 下 哲 美 君   事務局次長   福 田 孝 正 君   議事運営係長  萩 原 博 幸 君 地方自治法第一二一条による説明のための出席を求められた者   市長      村 岡 隆 明 君   健康保険課長   竹 下 京 一 君   副市長     椎   重 明 君   長寿介護課長   坂 本 健一郎 君   総務課長    上加世田 章人 君   環境業務課長   平 野 浩 二 君   企画課長    野 間 教 昭 君   観光商工課長   坂 本 謙太郎 君   財政課長    馬 越 脇 浩 君   税務課長     堀 川 純 一 君   財産管理課長  白 坂 良 二 君   水道課長     園 田   毅 君   建設課長    山 下 寿 男 君   市民課長     木 村 哲 也 君   畜産農林課長  吉 留 伸 也 君   病院事務長    松 永 康 二 君   学校教育課長  杉 元 真 一 君   会計管理者    向 原 雄 二 君   社会教育課長  上加世田たず子 君   福祉事務所長  徳 重 順 子 君                     開議 午前 十時 十五分 ○議長(溝辺一男君)  ただいまから、本日の会議を開きます。  本日の会議は、お手元に配付いたしております議事日程第三号によって進めます。  報告します。高牟禮宏邦議員より本日の会議に欠席する旨の届け出がありますので報告いたします。  これより本日の日程に入ります。  日程第一、一般質問を行います。  今期定例会一般質問発言順位については、お手元に一般質問通告一覧を配付いたしておきましたから御了承願います。  本日は、池田孝一議員宮崎和宏議員蔵園晴美議員栗下政雄議員の四人を予定いたしております。  なお、先ほど議運が開催されまして、協議されました内容を報告いたします。  本日日米共同訓練につきまして、市長のほうからも報告があり、新聞でも報道されましたので、今回の場合の質問に限って、質問通告にはなくても、七十分の一般質問の時間の範囲で質問をしてもよろしいという結果になりましたので、そのようにお含みの上、必要のある方は御発言をお願いいたします。  まず、五番池田孝一議員の発言を許します。池田孝一議員。 ○五番(池田孝一君)  九月定例会トップバッターの名誉ある順位をさせていただきます。ありがとうございます。  つきましては、先ほど議長より報告がありましたように、今回の一般質問で、先ほど市長から報告があった件についての質問も可とするということになりましたので、まず、そちらについての質問を先にさせていただきたいと考えます。  本来ですと、こういう大きな課題ですから、緊急的に緊急質問についての動議を出し、議場の同僚議員の皆さんの同意を得られて、緊急質問でするということに大きな意味があると考えておりましたが、今報告がありましたような形で議運でも決定し、皆さんもそのことを同意されたということですので、そのルールに従って質問をさせていただきたいと思います。  まず、この間、大変厳しい口蹄疫禍をくぐり抜けて、やっとこうやって再開の市民全体としての復興に向けた力を結集していこうという状況になったことに対して、まず、執行部に対してこの間の労をねぎらいたいと思います。御苦労さまでした。  早速質問に入らせていただきます。  えびのでの日米共同訓練ということで、きょうの宮日新聞にトップで出されました。非常にびっくりもいたしておりますし、内容に対してこの先非常に危惧を持っております。  そこで、まず質問をしたいわけですが、市長におかれましては先ほど報告があったわけですが、これは国のいわゆる専権事項としての防衛という部分について、自治体についてはそのことについて何ら同意も必要もなく、意向も聞く必要もないというスタンスでの防衛関係省庁関係の機関からの通告であったのか、その点から、まずお話を聞かせてほしいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  今回の日米共同訓練の開催のお知らせという形で、きのう突然に、先ほど御説明しましたように防衛局の方が来られまして、こういった日程で日米共同訓練をいたしますということで、特段その自治体の首長の意見を求めたり、そういった場面はございませんでした。一方的にお知らせをされて、都城、それから湧水町のほうに同じようにお知らせをして帰られるということでしたので、正式発表は九月十日だと聞いておりますので、それを踏まえて、また詳しい内容については情報収集をしていきたいと思っております。 ○五番(池田孝一君)  そういうことであれば、今の御答弁に対して二点ほど、まず質問したいんですが、あくまで市町村の意向は酌みしないと、検討しないと、一方的なお知らせということで答弁されましたが、まず一点は、きょうの宮日新聞に市長の談話も掲載されています。確かにそうなのかもしれませんが、書いてある記事を読みまして、いささか残念に感じたところです。  確かにそういう立場からたんたんとした談話になっております。私が記憶している限りでは、新富町の町長の例の新田原飛行場訓練分散化の問題に対しての話が入ったときの第一報というか、市長の談話としては歓迎しないというか、渋い表情でのコメントが出ていたかに記憶しております。確かにそうなのかもしれませんが、先ほど来申し上げていますように、今回特に口蹄疫の関係、そして十二年前の状況を考えたときに、単純に「はい、そうですか」と受け入れることで、何らそれに対する市長の心情的な部分というのは、コメントが載っておりません。  私はやはり、せめてこういった時期に来るというのは迷惑だということぐらいはあってもよかったんじゃないかということが一点、それともう一つは、正式発表が十日ということであれば、何も「正式発表」とわざわざ言う必要もないことで、「決まりました。これでやります」、これが正式発表じゃないですかね。  だから、それは私は言い回しの何かだましみたいな話で、結局のところそれで決定していることですから、もちろん市町村、自治体の身を預かる首長に対しての意向を勘案して、考える余地があるんであれば、そこに何日間かの猶予を持って正式発表するというのがあるのかもしれませんが、何もないじゃないですか、これでは。その点についてどのように考えるかお聞かせください。 ○市長(村岡隆明君)  この正式発表というのは、その自治体の首長の意見を酌み取るための時間ではなくて、報道を一斉にしたいというための単なる正式発表だと思っております。  今回の日米共同訓練については、突然のお知らせという形できのう参りまして、これから正式な情報を収集しまして、市民に告知して、その市民の動向を聞いて反対の意見が多いのか、賛成の意見が多いのか、どういった影響があるのか、現時点で首長が判断できる材料というのは余りにも少ないと思っておりますので、まずは詳しい情報収集をして、市民に十分告知をしていきたいと思っております。 ○五番(池田孝一君)  果たしてそれでいいんでしょうか。私はもっと、これについては反応をすることが首長としての立場じゃないかなという気がします。いささか冷たいなという気がしたのは事実です。私以外にもそういうふうに受け取った方もいらっしゃるかもしれません。  といいますのも、今回は日米共同訓練という文字がでんと出ておりますが、経過も聞きたいんですけれども、この時点で聞いてらっしゃれば、なぜ十二年ぶりにえびの市なのかということもですが、まずその点から、知ってらっしゃれば、経過の説明があったのであれば、まずそれを明らかにしてください。 ○市長(村岡隆明君)  日米共同訓練につきましては、通常、きょうの新聞記事に載っているように、一九八一年から毎年、全国五つの方面隊が持ち回りで日米共同訓練というのは毎年実施していると。今回は、訓練に使う場所は霧島演習場になりましたという説明はいただいてるところであります。 ○五番(池田孝一君)  確かにそれぞれの方面総監というんですか、持ち回りでやってたということはありますが、十二年ぶりです。この間にも持ち回りの年数でいえば、来る時期もあったわけですが、回ってきてもそれが規定事実と決まり事になっていればの話ですが、十二年ぶりにこのえびの市です。  そして、今回普天間の移転云々、訓練の分散等々、大きな議論があった中での日米共同訓練の十二年ぶりのえびの市、このことを考えたときに、当然市長も情報としては知ってらっしゃったはずだと思うんですが、そういった中で、えびの市が回ってきたということの意味を私は大きくとらえるということがないはずはないと思うんですが、単純にそうでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  この点については、私も心配でしたのでお聞きしまして、今回の普天間基地の演習の分散と、そういった観点と今回の日米共同訓練が関連があるのか、その点についてお伺いしましたところ、普天間の今後の運営、基地の負担を分散化する考えとは別だと、これまで行ってきていた通常の持ち回りの訓練の延長だということで、そこは確認をさせていただいたところであります。 ○五番(池田孝一君)  そうであれば、では、この十二年間どういうふうに持ち回りをして一巡してるんですかね。その辺はお聞きになりましたか。 ○市長(村岡隆明君)  その点については確認していないところであります。 ○五番(池田孝一君)  ぜひその点も確認されて、なぜこの時期、えびの市で共同訓練なのかということは市長として聞くべき事項だと、おっしゃったように私と同じような懸念、危惧も持ったということですが、それはあってしかるべきだと考えます。現時点で知らない、聞いてないということであれば、もうこれ以上聞いても仕方がありませんので、これから先の質問でお答えいただければ、今後の中でぜひ聞いていただいて、公表いただきたいと思います。非常に私はこの点というのは、今後大きな危惧が、疑念が残ってくると考えます。  ましてや、これまでもえびの市は霧島演習場の使用の形態の変更、あるいはVLFについてのいろいろな防衛施設局との約束事の履行とか、取りざたされてますが、依然として大きな課題をずっと抱えたままになっております。そのたびに問題が大きくなってるということもあるわけですから、このことに、まず思いを強くしないということがあってはならないはずだと考えますし、そのことがあるなら、まずそうですかということだけでは、私はどうなのかなと考えるところです。  次に、そういった意味では、私が大きな危惧をするという根拠は、今言いましたような情勢、そして新田原での訓練の実施というのが既にかたまっている中で、極めて同じ県内に、陸上での海兵隊での訓練がしやすくなる。ましてや市街地訓練施設も持っている。私は当初からこういったねらいがあったに違いないと思うわけです。ぜひそれぐらい突っ込んだ創造力を持って、このことについて対処するのが市長の役割じゃないかと考えますし、先ほど言いましたような市民感情というのも、当然この間得られていたはずだと。そのことを真っ先に伝えることなしに、今後伝えていくということだけでは、私はやはり「市長のコメントとして極めて冷たいな」と言うしかありません。再度、その辺についてどうお考えなのか、お答えいただきたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  先ほどからも申し上げておりますが、とにかく判断する材料が余りにも少のうございますので、そういった訓練の内容でありますとか、これまでの当然経緯もございますし、十二年前のいろいろな活動があり、そのときの積み残し等もあるということも認識しておりますので、まずは、なるだけ詳しい情報を早くまとめたいと思っております。 ○五番(池田孝一君)  十二年前ですから、多分市長は議員にもなってらっしゃいませんですよね。どの程度知ってらっしゃるかも聞いてもいいんですが、それはよしとして、私ども十二年前も経験してる者にとっては、当時のことが大きくよみがえるわけです。  ですから、先ほど来申し上げているわけですので、それからすると、実体験として持ってらっしゃらない市長であるならばということは、再度述べさせていただきたいと思います。  あと、訓練の内容についてですが、新聞報道等によりますと、実弾や戦車、ヘリコプターの使用は検討中ということですが、こういったことになれば、まさに十二年前と同様に基地化が固定化し、ましてや自衛隊の演習のみの施設ではなく、近隣への大変な影響が出てくると思いますが、今後予定されているこうした演習の内容については、まだ全然聞いてらっしゃらないわけですか。 ○市長(村岡隆明君)  こちらから当然質問はいたしましたけれども、まだ訓練の内容については決まってないという答えでありました。 ○五番(池田孝一君)  当時の状況は幾らか、市長もこのことを聞かれた時間も少ないかと思いますが、きのうのことであったからですね。周辺集落を含め、先ほども言ってますが、畜産の拠点となる集落が囲んでいます。単に反戦平和を求める人たち、もちろんそういった方も含めてですが、運動もありましたし、生活がかかっているということから、市民の皆さんも反対運動があったこともこれから調査をされて、その辺もきちんと認識した上で対応されることを望みます。せめて、今言いましたような、市長がたんたんと国の国策で進めることだから仕方がないということであっていいのかということを、改めて申し上げておきたいと思います。時期については十二月上旬から中旬でしたか、予定だということですが、あわせて規模も前回よりは小さいということですが、そのような報告があったんですか。 ○市長(村岡隆明君)  新聞報道では、八百五十人規模というのが掲載されてるんですが、きのうのお話の中では、人数もわからないと。ただ、前回のえびので行われた日米共同訓練よりは、規模としては小さくなる予定ですという説明でした。 ○五番(池田孝一君)  最後の質問にさせてください。  それでは、先ほどの報告の中で今後、質疑の答弁にもございましたが、市民にも話を聞きたいと、知り得ることを報告して意向を聞きたいということですが、区長会との話は出ましたけれども、どういった形であと市民の意向を聞いていく、どのように反映していくつもりがあるのか、最後にその点をお聞かせください。 ○市長(村岡隆明君)  まずは、正確な情報を一刻も早くまとめたいと思っておりますけれども、当然区長会、地元の地区住民、そして地元説明会、これはまず早い時期に情報を集めてしていく必要があると思っておりますし、演習場の管理をしているえびの駐屯地、ここが一番近い窓口になると思いますので、そことの連絡調整会議、そして庁内の対策本部会議、こういったものを通じて市民の意見を聞きながら、要望、要求になっていくのか、そういった点も踏まえながら、えびの市としてできることをやっていきたいと思っております。 ○五番(池田孝一君)  この件については、とりあえず一般質問の中ではこれぐらいにさせていただきたいと思います。  それでは、本来の通告しておりました一般質問の項目に入らさせていただきます。時間を大分こちらにとりましたので、はしょってさせていただきたいと思いますが。  まず一番の地域交通の確保についてであります。  通告で詳しく趣旨を書いておりましたので、もう五項目ほどお尋ねする予定でしたけれども、要は、市長はマニフェストでも交通弱者解消で地域の活性化、循環バスの導入というのを掲げていらっしゃって、これについては市民との約束ということでとらえているという話も、この間聞かせていただいてます。  私の今日の状況を判断すると、非常にこのえびの市は過疎化が進み、特に中山間地であるということもあって、高齢者、少子化も進んでいる。特に顕著なのは小規模な高齢化した集落、限界集落と俗に言われてますが、そういった集落には、顕著に地域交通に対しての日常の不便性、困難性等を言われる、不安に覚えたり、不安を声にしてらっしゃる方がふえてきているというふうに感じておりますが、マニフェストにもそういったことで、市長も同じような状況を、観点に立ってらっしゃってのことだと思いますけれども、これを本腰を入れて地域交通の確保、あわせて移動手段の確保という観点から、何らかの対応をしていくということが、これがマニフェストですが、具体化に向けて現時点でどのような状況にあるのか、あるいは執行部においてはどのような検討状況にあるのか、その点について御答弁いただきたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  私のマニフェストにつきましては、進行計画をつくって、年次的に今計画の中に盛り込んで進めているところです。その中で、この交通弱者解消、地域の活性化につなげようということで、今議員さん御質問いただいた中身と、大体私の思っている気持ちは一緒だと思いますけれども、現在はこの交通弱者に対しましては、高齢者福祉タクシー障害者福祉タクシー、そして乗り合いタクシー、福祉バス、こういった各課にわたる形で、それぞれが交通弱者の対策を練っておりますけれども、二十二年度につきましては、少し口蹄疫の影響で事業がおくれておりますが、こういったことを含めて、乗り合いタクシー等がうまくいってない現状も含めて、相対的に、横断的に課をまたぎまして、二十三年度当初は、二十三年度の当初から新しい運行ができればと考えておりましたけれども、現時点では、二十三年度途中からになるかもしれませんけれども、二十二年度はアンケート等をつくったり、住民参加の地域交通協議会でありましたり、そういった交通弱者の対策については、一本化して考えていきたいと思っております。 ○五番(池田孝一君)  大変前向きにとらえてらっしゃるということがわかりました。先日の質疑の中でも、今そういったこともあって、これまで市がやってきていた地域乗り合いタクシー等の制度もなかなか思うような成果が上がってないことから、先ほどおっしゃったような答弁も市長のほうから出ておりましたので、より具体的に突っ込んで、このことをとらえて対応していくということがわかりました。ぜひそういった、単なる福祉のための、あるいは高齢者、身体障害者とかそういった特定の限定した人たちだけの地域交通の確保という観点ではなく、交通弱者もそうでない人も、地域の交通の移動手段の果たす役割というのが非常に大きいんだということをみんなで共有した上で、どうすれば、えびの市のそういった地域交通の確立ができるか、そういったことを市民とともに、あるいは事業者の技術とかノウハウとかいうのも聞きながら研究していく。  まずはそういった意識の醸成も必要ですから、協議会が非常に大きいんですが、今そういった協議会も設置して検討していくということでしたので、ぜひそれをやっていただいて、今言ったような観点で、する方向で議論を進めていただきたい。  そして方法論については、その後で私はいいんだと思います。何よりも重要なのは、冒頭言いましたように、マイカーで通勤するから自分は関係ない話だということじゃなくて、市民全体が交通弱者や地域の振興のためにも役に立つんだから、一緒になって地域交通を確立しようではないかという気持ちを醸成していって、そうでないと、持続した対策というのは不可能だというふうに考えます。ぜひそういった観点から確立していただきますように、お願いしたいと考えます。非常に前向きに考えていらっしゃって、認識も共通してましたんで、その点についてはこれぐらいにさせていただきたいと思います。  少なくとも今の答弁で、ともすれば非常に不安因子や阻害要因が多いということから、従来財政論がまず出てきて、あるいはそういったことから調整も難しいということも確かにあります。いざ路線バスなり循環バスなり走らすとすれば、利害の調整も大変な苦労が必要だと思いますが、だからといって、市民とこういったことを協議もせずに置いておくというのは、余りにもこれは無責任だと思いますので、ぜひそういった観点で進めていただきますようにお願いしたいと思います。  次に、市の機構改革についてお尋ねをしたいと思います。  市長は、三月議会で、市の機構改革を十二月議会に提案する考えがあると表明されております。そこで、市長がしようとする機構改革の主眼は何なのか聞きたいわけなんですが、機構改革についてマニフェストでは触れておられたかなと思って読んでみました。そうしますと、マニフェストには、市民に信頼される市民のための新しい行政組織の構築というのがありまして、八つの項目で改革が示されています。  しかし、市の機構に関するものは、事業仕分けによる職員定数削減と総合窓口ということのみです。ということであれば、この機構改革を何のためにするのかなということで考えたときに、やはりこのマニフェスト全体を推進していくわけでの上での手段ですから、一つの方法論ですから、機構改革を全庁的に、それをうまく機能させるための全庁的な改革というふうに考えたんですけれども、果たしてそういった観点での機構改革を考えていらっしゃるのか、あるいは手っ取り早くできるところから何かしようというような考えに立っての機構改革なのか、そこの点について市長のお考えをお示しいただきたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  機構改革につきましては、当然マニフェストの中に記載されておりますような部分、それからまた、昨年十月に就任しましてから、実際に執行サイドに立ってから、いろいろわかってきたことがあるわけなんですけれども、結果的に、今私が感じている点につきましては、やはり市民ニーズが非常にふえる中で、本来行政がやるべきことはどこなのか、特に力を入れるところがどこなのか、そういった部分を精査していかないと、限られた職員数の中では、余りにも画一的なサービスになってしまって本来強化すべき政策が強化できないと、そういったことも感じております。  その中でこの機構改革につきましても、本当にどこの部署に、どういった形で事務事業量なりが負担が来てるのか、逆に一部の時期だけに来てるものなのか、そういった部分を十分精査してから機構改革をしなければ、自分の政策を推し進めるためだけに機構改革をすると、逆に、本来必ずしなければいけなかった事業にしわ寄せが来てしまったりするということがよくわかりましたので、まずは、これまでいろいろ機構改革もされてまいりましたので、そういった検証等を十分していきたいと、今は思っているところであります。 ○五番(池田孝一君)  それが村岡市政のやり方だろうと私も見ておりました。そういったことであれば、ぜひ今おっしゃったような精査、検証、これを先にやられることをぜひ進めていただきたいと思います。一般質問の中で、市の機構がこのままではいいはずがないということで書いておりましたが、そのことは、まさにおっしゃったような三百人体制、この間急激な人員削減をしてきました。不合理や非効率が点在していることも市長も認識されておるようです。  ぜひ冒頭おっしゃったように、特にどこに力を入れていくんだ、本来どうなきゃいけないんだということをきちんと精査された上で、そして三百人体制にどれほどの無理、矛盾が生じているかということを検証することに、まずは力を入れていただくということで、その後、機構についてはきちんと練っていただくということが、本来の市長のやり方だというふうに考えますので、ぜひそのようにやっていただきたいと思いますが、認識は一緒だったと考えますが、今言いましたような、受け取りました認識でやっていただけるのか、再度御答弁いただきたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  私も執行サイドに入りましてから、その辺もよくわかりましたし、最終的には、職員が適材適所で能力を発揮して公平に働けることが全体の市民サービスを上げる結果につながると思っておりますので、そういった検証を十分、末端の職員の方々からも意見を聞けるような環境をつくってやっていきたいと思っております。 ○五番(池田孝一君)  わかりました。かなりそこら辺については市長も学習されて、どうすればいいかということをつかんでらっしゃるようですので、そうであれば、機構改革も今後されるとすれば、適した機構といったものになっていくんだろうということを考えます。ぜひそのスタンスでお進めいただきたいと思います。  次に、三番目に、自治基本条例に沿ったまちづくりを進めるためにということで質問をさせていただきます。  今回三月に、えびの市の自治基本条例が制定の運びとなりました。議会も同時に議会基本条例を制定したわけですが、大変な時間をかけられて、しかも市民発意の形での素案づくりから始まって、我がまち、えびの市をどういったまちにしていこうという理念等も含め、市長、市民、議会、それぞれの役割等々とあわせ、明確にした自治基本条例が制定されたわけです。  そこで、条例には第四条で自治の基本理念というのを規定しております。そこで基本条例が市長のマニフェストよりは後でできたわけですけれども、この理念が最優先されなければならないと考えていますが、マニフェストについては、さらにこれに近づけたマニフェストにしていくように調整も、もし必要であればされなければならないと思いますが、現時点で反するものはないと思いますが、その辺についてはどうお考えでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  基本的にはこの理念とマニフェストは合致していると思っております。 ○五番(池田孝一君)  わかりました。そうであればこのマニフェストの中に書いてある手法と目的は、どうも理念として、それに沿った理念のもとに実施していくというふうに理解をさせていただきたいと思います。  二番目です。前文に協働のまちづくりがうたい込んであります。  まちづくりをしていく上で本市の場合、特に必要な要素だという声も聞きます。この協働という要素は、手法ですが。しかし、現実に市民全体にこの協働が理解され、浸透されているかというと、そうではないと考えています。  そのため条例では、そのことも想定してか、市民研究会が素案としてつくる段階から、行政にあらゆる施策を展開する際には、協働機会を設けることも義務づけております。今後の施策の展開において、協働の重要性が非常に大きいという認識からだと思いますが、行政も一緒になってそれを機会をつくらなきゃいかんということですけれども、であれば、今後のさまざまな施策の展開において、この協働をそれこそ先ほどの地域交通ではないですが、横断的に織り込む戦略、あるいはそのためのプランといったものが必要ではないでしょうか。その辺について市長の御認識をお聞かせください。 ○市長(村岡隆明君)  市民協働というのは全国的にもうたわれておりまして、限られた職員の中で、多様化する市民ニーズにこたえるには、市民は市民の役割を担っていただくと、行政は行政の役割を担うということが基本になってきていると思います。  えびの市でも、この市民協働のハンドブックというようなものが作成はされておりますが、確かにそれを全庁的に、皆がそれを常に意識して取り組んでいるかというと、まだ十分でないところもあると思っておりますので、そういった点は、今後ますます強化していかなければいけないと思っております。 ○五番(池田孝一君)  わかりました。ということは、市長もやはり総合的な行政の手法としてこの協働を重視して、今後の施策の展開を図るんだというふうにとらえていいんですね。これは先ほどの機構改革の中でおっしゃった、必要なニーズを継続的に、効果的にやるためにも、本来の行政の仕事等も精査しながらやっていくというスタンスの御答弁もいただきましたが、それに通ずる形で、きちんとその辺を意識しながら、協働を推進していくというふうに理解してよろしいでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  そのとおりだと思います。 ○五番(池田孝一君)  わかりました。そうであれば、協働のまちづくりに対する市長の考え方というのもよろしいんじゃないかというふうに考えます。ぜひですね、言いましたが、単なる例えば自治会での自治公民館単位での、地域での協働を市民にしてくださいというレベルでは私はないということも、市長はわかってらっしゃるから、そのようにお答えになったんだと思いますが、ともすると、そういった理解がされがちだということもありますので、その点、協働の意味をもう一度、原点に返っていただきたいと考えます。
     そこで、今横断的に織り込む戦略とプランということも申し上げましたが、そういったこともやはり必要になってきてると。どこの施策でも必要になってくると、それぞれがそれを意識して、主管課長さんたちも頭に置きながらしていただいてるとは思いますが、それを一方で横軸から横断的に、それを推進していく、方向性を示していく課というのも非常に重要になってくると思うから、先ほど横断的にという言い方をしましたが、つまりそういったことであれば、先ほどの質問にも関連しますが、機構にも影響する話になってくると思います。市の推進体制にも考えなきゃいけない時期に来ているのではないかと思いますが、その辺については、まだ考えていらっしゃいませんでしょうか。 ○議長(溝辺一男君)  しばらく休憩します。                     休憩 午前十一時  〇分                     開議 午前十一時  十分 ○議長(溝辺一男君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 ○市長(村岡隆明君)  協働の推進体制を総合的に調整する組織、この点につきましても、私も必要な組織だと思っておりますので、先ほども答弁いたしましたとおり、検証を進める中で、現時点では企画の振興係等が窓口になると思いますけれども、それを中心に進めながら、機構改革の中でも強化していきたいと思っております。 ○五番(池田孝一君)  わかりました。  それでは、次の四番目の質問に入らせていただきます。  市立病院の役割と市域の地域医療の確保にということで、何点か通告をしておりました。これまた、本市のような山間地の過疎化が進行するまちにとりまして大きな問題化しておるわけです。  ただ、医療については本市は二次医療圏というのが県の医療計画の中で設定しておりまして、西諸二市一町及び北諸、都城を含めた二次医療圏というのの中で、県が医療計画を定め、どういった医療を進めていくというふうに方針をし、つくっております。最近この点について見直しもされているところでありますが、二次医療圏、確かに大きな問題が含んでおります。診療科目によっては本来、失礼しました。二次医療圏、二市一町一村でした。ですね、の範囲です。  ですから、西諸この二市一町の範囲内で二次医療圏というのが設定されてるわけですが、これですべての医療ニーズが対応できればいいんですが、医療診療科目によっては、これがさらに広げられて、先ほど言いましたような圏域までで考えていかなければならないと。つまり二次医療圏での医療の完結性が失われてきているという実態があるわけです。  そういったことから、お隣の小林市の中でも、医師不足を原因とする診療科目の整備ができていないという事情もあるということは御存じであろうと思いますが、今回お尋ねしたいのは、そのことも大変重要なんですが、市域の、えびの市の市域の医療の確保はどうなんだろうかということです。もちろん二次医療圏に頼らなきゃいけない部分はあるとしても、そういった課題は別として、ほかには課題はないかということです。  最近、特に市内の医療機関の閉院が相次ぐ中から、非常に不安視する声も聞いております。全国的な傾向としての地方のこれまでの医療機関が人口減少、高齢化とあわせて、医師の高齢化も進んでいるということもあって、次々とさまざまな診療科目の医療機関が閉院していっている現状もありますし、特定の診療科目について、先ほど言いましたように診療機関がないということも言うに及ばず、医療の空白区域ができているということが出現をしております。  したがいまして、本市の医療もこのような状況に近づいているのではないかと非常に危惧するわけです。状況をつかんで、不安材料はないのかどうか、お聞かせいただきたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  地域の医療につきましては、御案内のとおり、どこの地域も医師の確保等の問題で危機感を持っております。えびのにおきましても、普通の開業医の皆さんも高齢化に伴って閉院されたりとか、えびの市立病院につきましても、医師不足によるしわ寄せも当然来ておりますので、地域医療の危機感というのは、現時点ではますます高まってきている状況だと認識しております。 ○五番(池田孝一君)  そうなんですね。特にえびの市の場合は、私も詳しく状況は知りませんが、先ほど言いましたように、閉院する医院さえ出てきているという状況があって、そこをかかりつけ医とされている方、あるいは頼りにしてきた方が非常に困っていってるということもありますし、依然としてお医者さんも高齢化も進んでいるという実態もあるようです。  そういった観点から、やはり市域の医療がどうなんだということも、市長として、えびの市の市長としては注視する必要があるし、目配りしていかなきゃいけない、対応も考えていかなきゃいけないということがあるだろうと思って申し上げました。それもこれも、ともすれば地域医療という課題については、医師不足ということが全面に出され、確かにその原因もあるわけですけれども、医師を確保するんだということで、市立病院の経営健全化と医師確保といったことが、この間、えびの市の当市議会でも議論の中心であったように考えております。  そのことも大変重要なんですが、こういったことが、もしかすると、注意がおろそかになってはいないかということを危惧したからでありますが、医療行政、そもそも大部分は県の守備範囲ということで、主幹業務になっているかと思いますが、今言ったような市長も危機感を持ってらっしゃるということですけれども、市域の医療に対するそういった危機感をやはり把握された上で、これを二次医療圏の課題としても生かしていく、その必要性があるのではないかと思いますし、どういった形で、今この二次医療圏の課題に持ち込んでいったり、状況を説明したりされているのか、方法は知りませんが、取り組みはされているんでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  西諸医師会の間でありますとか、私たちが医局等にいろいろ訪問する間でも、西諸全体の医療というのを考えるべきだと御提言等もいただいておりますし、そのことも十分認識はしております。  ただ、現時点では、小林市立病院、高原病院とも、この地域に三つの公立病院があるわけなんですけれども、同時に同じ医局から派遣していただいてるという状況の中で、逆にその医師の取り合いになっても全体的なバランスが崩れるという点もありますので、そこ非常に慎重に進めていかなくてはいけないと思っているところであります。 ○五番(池田孝一君)  おっしゃるとおりで、その辺は慎重にしなきゃいかん部分もあると思いますが、あくまで市域の医療の観点から、二次医療圏というものへの意見反映といったことを、引き続きやってもらいますようにお願いをしたいと思います。  それで、通常の、通常というとおかしいんですが、市が市域の医療についてのそういった情報収集でありますとか、協議をするという場が、市内の医療機関や医師会、西諸医師会のえびの支部になるんでしょうか、の皆さんと接点を持つ機会があるんでしょうか。市民の安心・安全な医療を確保する観点からすれば、そういったことも一層進めていかなければいけないことではないかという気がするんですけれども、そういう機会は現時点ではないんでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  毎年えびの医師団、歯科医師会との意見交換会は行っておりますけれども、具体的に、えびの市域の医療を公立と民間と一緒になって、テーマを決めて論議をしているといった状況ではない状況であります。 ○五番(池田孝一君)  ぜひそこを乗り越えてほしいと私は思うわけです。確かに民間とは、民間は競争しなければいかんわけで、というスタンスもありましょう。  しかし、そこを市長がきちんと、単に市立病院の開設者というスタンスからだけではなくて、こういった問題があるんじゃないですかと、あるいは協力をいただくとか、あるいは医師会の市立病院に向けておっしゃりたいこと等とか、やっぱりそこは市長として、やっぱり市域の医療どうあるべきかということについて、ひざを割って課題に対して協議をしていくという姿勢が私はあるべきだし、市内のお医者さんたちもそういった形で望めば、もっといい医療に向けた地域の医療の確立ということが話し合われることになるんじゃないかと思いますので、ぜひそういったアクションも起こしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  実は、そういった機会を持てないかということも検討してるんですが、現在は西諸の医師団、医師会ということで、現在、小林の病院のほうにも西諸医師会からローテーションで入っていただいてるということで、医師会としては西諸の医師会を窓口として連携をとるべきだというふうに考えておりますので、西諸医師会の中で連携をとっていきたいと思っております。 ○五番(池田孝一君)  わかりました。相手方はそういった西諸医師団という組織がありますから、それでも大変目的は変わりませんので、有意義な協議になろうかと思いますので、ぜひ進めていただきたいと思います。  次に、四番目ですが、そういった市域の医療の確保についての市民の皆さんの声を聞く機会ということです。  そうすると、まずはできることというのは、病院の開設者であります市長としては、市立病院の役割について聞くことはできるわけですけれども、これまでどちらかというと、こういった協議をする機会では、さきの病院改革プラン策定時等々、財政的な議論からの市民との意見交換、協議だったかと思います。  私が申し上げたいような協議会がそのときあったわけですが、やはり定期的に、毎年やれとは言いませんが、市立病院を運営している行政として、市域の医療に対して責任と義務を明確にするためにも、以前そういった組織と協議会があったように、市民、医療機関等々もあわせて、そういった協議会も取り組んでみる必要があるんじゃないかと思いますが、その辺についてはいかがでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  今御提案ありましたえびの市立病院運営対策協議会につきましては、病院改革プランを策定して、一応解散はしております。ただ、私どももこの非常に危機感を持ってる中で、地域住民もみずからがこの医療を守っていくという、そういった観点に立っていただくことも重要なポイントだと思っておりますので、この協議会がどういった名前になるかということは別として、市民の方々も一緒に、この地域の医療を考える、そういった取り組みは当然進めていかなければいけないと思っております。 ○五番(池田孝一君)  わかりました。ぜひそういった観点での、市民を含めた協議の場といったのも模索して、取り組んでいただきたいと考えます。  次に、五番目の政治倫理条例と内部審査・調査機能の確立についてお尋ねをしていきたいと思います。  通告で、政治倫理条例の制定は、今九月議会の提案を目指すとしていたのはどうなったかというふうにしておりましたが、本定例会の冒頭に、現段階で成案ではないけれども、今のところこういったものができているということでお示しをいただいております。  時間がありますれば、何点か気になるところがあるわけですけれども、意見を言っていただいてもいいということになってましたし、通告もしておきましたので、一点だけ、そしたら見させていただいて、お答えいただくとありがたいんですが。  ページがないんですが、二ページの第四条に政治倫理基準というのがありまして、市長等は次に掲げる政治倫理基準を遵守しなければならないというふうにあります。  一番から九番まであるわけですけれども、基本的にはこれこれをしないことというようなスタンスで、否定的なものを列挙して、否定するものを列挙して書いてあります。そういったものがちょっと気になったのが、その三号と四号です。簡単に言いますと、三号は、いわゆる工事とか契約の場合、あるいは指定管理者に関して特定のものを推薦、紹介するなど有利な取り計らいをしないことというのが三号でして、四号は、市が行う行政庁の処分その他の行為に関し、特定のもののために有利な取り計らいをしないことということです。  あれっと思ったのが、必ずしもこういった列挙して、しないこととすることも方法論ではありますが、では二番でいいますと、逆に特定のものを不当に排除することということはどうなんだろうかという部分が出てきはしないかと。つまり、公正な取引の妨害というようなことに当たるかと思うんですが、そのことをあわせて四号においても、特定のもののために有利な取り計らいをしないということですが、特定なもののために不利な取り計らいをしないことということも必要じゃないかということです。その点、今の現時点でちょっと気になりましたので、検討いただきたいと思います。  もう一つ言わせていただくと、大きなところなんですが、去年のいわゆる刑事事件に絡みまして、かなり市長についての責務は明確にされているんですけれども、何らかのそういった疑義が生じた場合に、倫理調査審査会を置くようになっておりまして、審査会の役割等々もここで明確にされてるんですが、十一条で審査会の独立性ということがうたってあります。非常に難しいんだろうと思いますが、市長としての機関としての立場と、仮にそういった市長等に疑念が生じた場合の取り扱いについて、非常に難しい部分があると思います。  つまりは、幾ら審査機関を置くとしても、置くのは機関としての市長でありますし、報告を受けるのも機関としての市長です。ここで言う公人としての市長というか、個人としての市長ではないわけなんですが、そこについて独立性をいかに保つのか、もっと言えば、十五条には市長等の協力義務というのがあります。審査会が一たん開かれれば、その求めに応じて資料を提出し、または審査会の会議に出席して説明しなければならないというのは、みずからの市長等の姿勢としてそうであるべきだと思いますが、この資料の提出、それから審査会の会議に出席しての説明というのは、あくまで要求があったときというのが、両方に係るんじゃないかというふうに私は条文を読んで思ったんです。  といいますのも、そこを明確にしとかないと、市長みずからの案件である場合に、公正な審査の保持ができなくなってはいけないと、あくまで審査会が設置されたら、審査会のこの独自性を確保するための措置というのを、もうちょっとうたい込む必要があるのではないかという気がしましたので、この二点検討していただきますように、何らかの答弁がありますれば聞いておきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  今ちょうどパブリックコメントの時期にも来ておりますので、今二点御提案いただいた部分も含めて、最終的に原案という形で提案させていただきたいと思います。 ○五番(池田孝一君)  ぜひそういうことで検討いただきたいと思います。  次に、不祥事等が起きた場合の発覚段階でのこの内部の調査機関の立ち上げや、その後の調査のあり方ということで、これについてもルールの確立を九月に提案するとされておりましたが、この点については今どういった状況なんでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  当初の予定では、九月議会にすべての議案が提出できればと思っておったわけなんですが、口蹄疫等で事務事業がふえてしまいまして、結果としては、今の段階では十二月提案をする予定ですけれども、公益通報制度でありましたり、職員の倫理規程、この点についても並行して提案させていただかなければ意味がないと思っておりますので、そちらの規程のほうも、十二月議会のほうには明らかにできるのではないかと思っております。  公益通報者制度に関する要綱と職員倫理規程ですので、議案としてではなく、議員さんのほうに資料としてお渡しする形にはなると思います。 ○五番(池田孝一君)  わかりました。口蹄疫もありましたから、あれもこれも予定どおり進むはずはないと思いますので、ぜひじっくり検討いただいて、やはり二の舞は踏まないためにも、一番大事なところですので、ぜひ検討いただきたいと思います。  ここにも、さっき言いましたように、市長等の問題も絡む問題であったときに、独立性をいかに保つかということも、倫理委員会の非常に難しいところだろうと思います。当然機関としての市長が責任を持つわけですから、倫理委員会の審査内に。しかしそこにはある程度、場合によっては独立性を持たさなきゃいけないところもあるのではないか。そこも検討しないと、去年のような事態が出てくるんじゃないかというのは危惧しておりますので、検討いただきたいと思います。  最後になります。  過疎地域振興計画について、策定作業がどのような状況にあるのかということです。平成十二年から平成二十一年までの過疎地域自立促進計画というのが、計画期間が六年延長されたことはもう御存じのとおりですが、新たな計画作業がどこまでできているのか、まず作業状況をお聞かせください。 ○企画課長(野間教昭君)  策定作業の進捗状況でございますけれども、当初につきましては、九月定例会で一応上程をする予定でございましたけれども、口蹄疫の関係でおくれております。現在各分野での現状と問題点を整理いたしまして、その対策について一応取りまとめを行いまして、計画書の原案を一応作成した段階になっております。今月の半ば、来週には庁内のヒアリングを実施をいたしまして、県に事前協議を行う予定といたしております。  県の事前協議やパブリックコメントを踏まえて、事業執行に支障のないように策定作業を進めてまいりたいというふうに考えております。 ○五番(池田孝一君)  そうしますと、事業計画等や基本計画があるのか知りませんが、場合によっては議会提案という形はいつになるんでしょうか。 ○企画課長(野間教昭君)  予定としましては、十一月議会を考えているところでございます。十一月の臨時議会を考えてます。 ○五番(池田孝一君)  いよいよ時間がなくなってきました。  最後の質問になろうかと思います。  県計画がまとまったという報道も聞いております。県計画がまとまったということですから、今、今後のスケジュールとして県ヒア、市町村計画の県ヒアも始まるんだと思いますが、今回の延長された期間内の特徴として、以前聞いておった話の中に、その施策の柱として新たにこれまでのハード事業のみでなく、過疎地域振興促進計画の趣旨に沿った、趣旨にあうソフト事業等もできるような話を聞いておりましたが、この点については県のほうからは説明を受けておって、そして当然今後の作業として、そういったものを含んだ検討して、計画に盛り込んでいく予定になっているのか、お聞かせいただきたいと思います。 ○企画課長(野間教昭君)  ソフト事業の拡充については説明がありました。ただ具体的な事業名については示されておりませんけれども、まず地域医療の確保、住民に身近な生活交通の確保、集落の維持及び活性化などの住民の安全・安心な暮らしの確保、こういうメニューが一応説明されたところでございます。 ○五番(池田孝一君)  もうしないつもりでしたが、出ましたんで、ぜひこの間のきょうの質問でも取り上げましたような課題等々も、メニューソフトの対応ができるということでありますので、今後皆さんに本当に期待したいと思います。市長も御奮闘いただきたいと思います。ぜひ後期、これからの六年間の計画期待しておりますので、よろしくお願いしたいと思います。  以上で一般質問終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(溝辺一男君)  次に、十三番宮崎和宏議員の発言を許します。宮崎和宏議員。 ○十三番(宮崎和宏君)  ただいまより私の一般質問をさせていただきます。  予定より三十分ほどおくれましたけれども、午前中に少しでもわかりやすくお聞きしておきたいと思います。  私の通告につきましては、公有財産の活用と処分についてと項目で出しております。これは前回、六月議会とほぼ同じものだろうと思っておいていただければいいんじゃないかなと。  まず最初にお聞きいたしますけれども、この遊休土地、これはもう後回しにいたしますが、二番目の飯野駅前地区の土地の払い下げの問題について、その後どのような進展があったものか、まずお聞きしておきたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  旧駅前文化会館跡地の払い下げにつきましては、地域の方々から要望等も出されておりますし、議会のほうにも請願書が出されているということで、委員会の出席等にも出て説明をいたしているところであります。 ○十三番(宮崎和宏君)  前回も市長はそのように言われております。議会でも委員会のほうで今この請願についての取り扱い、今審査をされている途中であろうかと思います。そしてなかなか結論が出ず、まだ今もって継続審査ということでやってるということを聞いておりますが、それではこの市長は議会の中でこの請願書について意見を、考えを求められたときには、どのような説明をされたものですか。 ○市長(村岡隆明君)  委員会の中の答弁としては、現時点では、確約書がございますので、確約書のとおりの履行を求めている現状でありますと、ただ今回新たな提案といいますか、同じ地区から提案がございましたので、その案を議会で今審議していただいておりますけれども、議会のその結論を重視して採択という形になれば、そのとおりにそれを基本に進めていきたいという答弁をしているところであります。 ○十三番(宮崎和宏君)  その確約書というのが今出ましたので、それでこの次に確約書とはと私は通告しておりますね。それではその確約書というのはここに資料がありますけれども、平成八年にされていらっしゃいます。  そしてその中身について、駅前地区の建設委員長、区長さん一人で兼ねていらっしゃるようでありますが、当時、飯野駅前文化会館の敷地をえびの市で買収された後、この後ですよ、「適当な時期に」とうたってあります。「駅前地区に払い下げいただく場合は、市が買収された価格で駅前区が自治公民館用地としてすべて買い受けることを確約いたします」と。確かにこの文面からいきまして、すべて買い受けるということは確かにうたってあるようであります。  それでは、この確約というのが適当な時期、普通の契約書なり確約書というのは、いつまでに、幾らでと、金額で表示してなければ、私は、確約書としては公式な確約書じゃないかなということを見たことがあります。  それで、この効力というのがどこまで効力があるのか、この適当な時期ですね。そのすべてこの文言を見たときに、すべて買い受けますと、払い下げた価格で買い受けますということを書いてあります。それは市が払い下げた価格、二千何百万円ですよね。それは確かにその金額あるんですけれども、これについて、この後がまたあるんですよね。  それで平成、これは平成十年に払い下げを受けているようであります。そうして三月に払い下げを受けて、四月に受けて、五月にはその価格を提示されまして、地区の人たちは全然価格等について全然関知してないと、そのとき既に、もうとても駅前区ではこの価格では買い受けできないということであったようであります。  そして、まあもちろん当時の担当の人も立ち会いの中だろうと思いますが、これはもう早速市長室において、土地の買い取り不可能ということを報告をされていらっしゃいます。そしてその後、もちろん当時からえびの市としては、とても買える値段ではないということは重々わかっておったんじゃないかなと、わかるわけであります。これはそれからもう十三年前ですよね。これがこのまま放置された。ずっとこの問題について引きずって今日まで来ているわけであります。  それで、私が考えるのは、当時からその状況、買えないという、この価格では買えないというのは重々えびの市としてもわかっておったはずであります。これに当時の地区の資料があるわけであります。そのように書いてあります。  それと、もう一つ私がひっかかるのは、この適当な時期という、価格が提示してない確約書というのが、まず一点目に、これが正式な確約書として成立しているのかなと、ちょっと私も疑問に思いますので、それについてはどうお考えですか。 ○市長(村岡隆明君)  この点については、これまでも法律事務所のほうに何回となく相談しておりますけれども、確約書については効力があると、そういったお答えをいただいておりますので、この確約書は確約書としては十分効力があると判断しております。 ○十三番(宮崎和宏君)  それは法律事務所が確約書の、これはずっと有効であるということであれば、市長としましてはこの問題をどのようにして解決すれば、この問題全部が駅前地区の要望どおりにいけるかなとお考えですか、お聞きいたします。 ○市長(村岡隆明君)  まずは、この問題が長く解決されなかったということが大きな問題だと私は思っておりますけれども、本来であれば、行政としてはこの確約書どおりに履行してくださいと、そういったことしか言えない状態ではあると思いますけれども。  現時点を見てみますと、当時の土地の価格、現在の土地の価格も大きく差が開いておりますし、地域の皆さん方が、では当時の確約書どおり今買うことができるのかというと、非常にその可能性も少ないということも聞いておりますので、今ちょうどそういった、また新たな地域から願いも来ております。長く、確約書の中には「適当な時期」と時期の指定してないわけですけれども、このままその適当な時期を待っておったのでは、確かに結果としては何にも利用されない土地がそのまま残ってしまうと、そういったことも考えますと、今度の請願を議会の方々が採択していただければ、そういった形で進めるというのも一つの解決策ではないかと思っております。 ○十三番(宮崎和宏君)  そう言われれば、この確約書がそのまま生きてるといえば、何らかのこの確約書をどうにかしないとできない。前には進まない問題だろうと思います。考え方としてどのような方法があるか、できるんであれば、どうしたらいいかなと思うわけであります。これに関しては、市長としては、六月の議会の中でこれを一回白紙に戻して、新しく取り組んでいかなければ無理じゃないかなというような答弁をされていらっしゃいます。これについては市長はどのようにお考えですか。 ○市長(村岡隆明君)  結果といたしましては、確約書どおりに履行がされないという事実が当然出てくるわけでして、その点につきましては、当然ほかの市民の方々には御迷惑をかける部分もございますが、それを、そういった点をわかった上での妥協点、そういったことも必要ではないかと私は思っております。 ○十三番(宮崎和宏君)  その市民にわかった上での妥協点と言われますけれども、これがこの確約書というのが生きているんであれば、何らかの形をとらないと前には進まないと私は思うわけであります。これはどこかでこのまま、堂々めぐりしていても全然前に進みません。  それで、近ごろは駅前地区の皆さん方もこの問題について大きな関心事でありまして、もうこの決議書等を見ますと、当時のこの状況を知っていらっしゃる方は、本当に二、三名しかいらっしゃらないということであります。ほとんどの方が「その当時の価格、提示については知らなかった」と言われているようでもありますので、そこを何とかして解決していかないといけない。  私がそこで、六月議会でも言いましたけれども、市の財産、交換、譲与、無償貸し付け等に関する条例、六月議会でも言いましたよね。中身を読んで言いました。これによりますと、公共団体に、何ですかね、「公共団体、公共もしくは公共用または公益事業に供するため、普通財産のその他の地方公共団体、その他の公共団体に譲渡するとき」と書いてありますよね。  その中で、それに対しては無償譲渡、もしくは時価より安く払い下げてもいいと、そういう条例もあります。これについては、果たして自治公民館が、敷地が公共団体であるのかと私は聞きました。それにつきましては、公共的団体であるということであるようであります。  そうしたら、私は公共的団体といっても、えびの市公共の場を提供するわけであるから、この条例を適用すれば、それなりにこの確約書、そのままでも私はできるんじゃないかなと、地元の言われる現価で払い下げていただきたいと新たに陳情、要望等が来ておりますね。そうしたらどうかなと私は考えるんですけれども、市長、どのようなお考えですか。お聞きしておきたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  えびの市がもともと持っておった土地について、有効活用の中でそういった公共的な機関を優先するということはよくわかりますけれども、土地の購入に当たっては、この確約書があって、もともとえびの市が必要として購入した土地ではないということが、ほかの例とは大きな差があると思っております。 ○十三番(宮崎和宏君)  えびの市が税金から払い下げを受けた金額だから、これとは一応同じとはいかないと、もちろんそうでしょう。しかしやっぱり地元といたしましては、建設用地、どうしても確保したいと。自前の小さいながらでも、何とか自由に使える公民館として確保したいと。その熱意というのが私は伝わってきてるんじゃないかなと。もう十年前から、やっぱりそれを思い続けていらっしゃった地元の皆さんたちの心情を考えれば、何かの形でここで解決をしておかないと、これはこれを先送りしても一緒だろうと思います。これはもう市長の決断一つでは、何とかできるんじゃないかなと私は考えます。  そこで、それならお聞きいたしますが、この市として、また新たに議会にも出ております請願書ですね、これにつきましては、とてもその値段では買えませんと。しかし、地元の積立金というのも限りがありますと言われております。  そして前の議会のときですかね。それぞれ要望の中で六百万円ほど土地をわけてくださいと。しかしその当時の価格ではとても買えませんから、時価で払い下げてくださいというような請願書ですよね。これについては市長の考え方、この前にやっぱり整理していかないのは、確約書がある、生きている以上はこれと、この時価で払い下げる、そして分割で払い下げる、そこにまたいろいろな矛盾が発生してくるわけであります。  ここをどのような形でできるか、ということ等をやっぱり早急に、市長の決断一つによって決めないと、ただひっぱっていくだけ、駅前地区の人たちを不安にかきたてるだけになってるんじゃないかなと思うわけですが、どうお考えですか。 ○市長(村岡隆明君)  この問題につきましては、今回先ほども言いましたように、議会のほうに請願書が上がっておりますので、議会の議決、議会の結論が出ない前に、私が独自に判断して、政策を進めていくというのも非常に問題があると思いますので、私はこの今回の議会で出た結論をもとに、もし採択ということであれば、この確約書を新たな契約書に書きかえて進めていくと、もし不採択という形であれば、これまでどおり履行をお願いしていくと、そういった形になると思っております。 ○十三番(宮崎和宏君)  これはちょっと市長、議会に責任のこれは転嫁じゃないかなと、えびの市のほうにもこの要望、請願等と同じ市のものが出されていると思います。議会は議会なりいろいろな議論されていらっしゃると思います。  やっぱりここでもひっかかるのはこの確約書の問題、恐らく議会、委員会といたしましても、やっぱり何とかしてこれを払い下げてやりたいと、気持ちはみんな持っていらっしゃるようであります。  しかしやっぱり法に、確約書という法にこれを背いてまではできない。それなりの理由がないとできないというのが心情じゃないかなと考えるわけであります。これを解決するためには、この確約書が効力を発生してるんであれば、これをどのような形で解決していくのか。これは重要な問題でありますよね。やっぱりこれ等について、この問題について担当でも詳しい人がおれば何か方法はないのか、私はそれをお聞きしたいわけであります。 ○市長(村岡隆明君)  私は先ほど申し上げてますように、今ちょうどえびの市の議決機関である議会に、そのことが提案されているわけですので、民意を反映したこの議決機関の結論を尊重したいと思っております。 ○十三番(宮崎和宏君)  市長がそう言われれば、もう結果は全然前に進まないという結果になりますよね。委員会あたりでそれなりに審査をされて、何回となくされていらっしゃいますから、これが継続、これは問題があるから継続審査になっているんじゃないかと思います。  (発言する者あり)  これは委員長が、総務委員会の委員長が何とか言われますけれども、私なんか全然中身についての審査の経過等については、まだ報告を受けてませんから、恐らくこれまでやっぱり継続審査になっている以上は、どこかに問題点があるから継続という形で、審査が続いているんじゃないかなと考えるわけであります。
     何を申しましても、やっぱりこの確約書という問題が解決しないと、恐らくこの請願についても、解決の方法がないんじゃないかなと思いますよね。これはやっぱりえびの市全体、議会もだろうと思うんだけれども、やっぱり行政側といたしましても、市民に対する報告として、やっぱり駅前地区に対する、区民の皆さんに対する誠意、これだけ一生懸命頑張っているんだよというような、やっぱり誠意もどこかで示すべきと思っております。市長はこの問題について今後どのようなお考えですか。 ○議長(溝辺一男君)  しばらく休憩します。                     休憩 午後 〇時  〇分                     開議 午後 一時  〇分 ○議長(溝辺一男君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 ○市長(村岡隆明君)  先ほど来答弁いたしておりますように、確約書を提出された団体と同じ団体から、今回の請願が出されているということは、確約書を見直しを望むという提案が今議会に出されておりますので、委員会のほうでも慎重審議していただいておりますので、その結論を重視したいと思っております。 ○十三番(宮崎和宏君)  結局この議会にも、市のほうにもいろいろな要望、地区の決議書とかいろいろなのが出てると思います。それで、先ほどお聞きいたしました、その確約書たるものが有効であると、このまま生きてるというのであれば、これを今のこの要望、請願等について簡単にこれを白紙に戻せるんでしょうかね。どういう理由、理由があれば戻せるというのがわかっておればお聞きしたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  これは確約書でありまして、契約書ではございませんので、確約をされた方の約束事項が行政のほうに伝わってると、この点を重視して進めてきているわけですけれども、議会のほうで、この確約書を出された団体から今回見直しを求めるような旨の請願が出ておりますので、これが採択という形になれば、改めて新しい契約を結ぶという形になると思います。 ○十三番(宮崎和宏君)  やっぱりそこで、先ほど言われました最初の確約書、市が払い下げたお金で、要望があって買い上げた土地ですよね。それでもう実際、そこでこれを白紙に戻して、議会の採択云々と言われますけれども、これがあった時点で、白紙に戻した時点でそのお金というのが、市が買い上げたお金というのが市民の負担になるということにつながっていきますよね。やっぱりそれができるんであれば、この確約書、余り重視しないでもいいんじゃないかと考えるわけです。  先ほど、市長は契約書じゃないから云々ということを言われましたけれども、恐らく確約書というのは、契約書にもまさるとも劣らないものじゃないかと考えておるんですが、そこの違い等、どういう解釈なんでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  結論から申し上げますと、最終的にはどういう形をとるにしても、今回請願が上がってきておりますけれども、これが上がって、議会のほうで審議をされない状態であっても、最終的には執行部からこの提案をして、議会で議決をしていただくと、歳入という形で恐らく議会に提案される形になると思いますけれども、結果としては、どちらにしても議会の議決を得るという過程を図る形になりますので、今回の請願の採択、不採択というのが大きな結論だと私は思っています。 ○十三番(宮崎和宏君)  そこでなかなか、この私の考えとはちょっと話があわないところなんですが、やっぱり先ほどのこの確約書の有効性、今でも生きてると、法律事務所に聞いたら、「これは有効である」と言われる以上、これもう簡単に白紙に返すことは、戻すことはそれなりの理由が必要かと思います。  そこで私が考えたんですけれども、幸いなことにこの確約書については、その時期等について、いつまでということは明記してありませんよね。これをこのままずっと五年、十年、ひっぱってもそのままずっと生きてるわけです。  いっそこのように難しい問題が発生しているんであれば、これをこのまま、今の確約書はそのまましておいて、新たに地元から自分たちの積み立ての買えるだけの土地の申請して、契約していただいて、そうして新たにここに要望書を駅前地区から出していただければ、ここに金額六百万円ほどと書いてありますが、その分だけ時価で払い下げていただければ、私はこっちの契約者はそのままでいいんじゃないかと思うわけです。これは日付をいつまでと明記してありませんから、これはずっと継続で十年、二十年でもいいと思うんです。  そして新たに、こちらのほうで市と契約してもらって、払い下げをしたら、私はもう市民に対しても何ら言いわけとか、そういうことはないじゃないか、これは一番ベターな行き方じゃないかなと思うわけです。やっぱりこういうことによって、この契約書のほうを云々して、ねじ曲げて、理由をつけてやっても、どこかでまたいろいろな問題が発生してくるんじゃないかなと考えるんですが、どうでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  これまで、この確約書の中に日付が記載されていなかったということが、これまで履行、不履行ということにかかわらない状況がありましたので、問題提起されなかったという点だと思います。  結果として、土地が有効利用されないまま今日に至っておりますし、地域の皆さん方もそういった自治公民館活動の拠点をつくることができないと、そういった弊害も出ておりますので、先ほど来何回も言いますように、今回議会に出ている請願書の結論ということがすべて、そのことを重要視するしかないと思っています。 ○十三番(宮崎和宏君)  いろいろ私も提言的なこと、解決するためにどうしたらいいかということを私は言ってるわけであります。これを早急にやっぱり解決して、地元の人たちにそういう場の提供を、やっぱり行政として早急に進めるべきと考えております。  それに対しましては、今まで行政側といたしましても、十年来、そのような地元からとても買えないと、価格を提示されたときに、市のほうに申し入れてるにもかかわらず、そのまま一つも進展していないということは、やっぱり行政側に対しても少しの怠慢というのがあったんじゃないかなと思います。  しかし、これはもう今になって、これをどうのこうの云々という気もありませんけれども、要は早急にやっぱりこれを解決していただきたいというようなことで、この問題についてはこの程度にとどめておきたいと思います。  続きまして、一番目に書いてあります遊休土地の、市の遊休土地、かなりあります。これを計画立てて、やっぱりそれで進めていかないといけないんじゃないかということ六月議会でも言っております。市長は「やっぱり利用計画等については早急に協議して、計画を立てたほうがいい」と言われておりますけれども、その後何かこの問題について協議されたことがありますか。 ○市長(村岡隆明君)  前回の議会のほうで、市有財産の有効活用ということで、計画がないということを御指摘いただきました。確かにその場あたりの計画になってしまっておりましたので、財産管理課のほうで調査をいたしましたところ、現在約三十五カ所の遊休地が、えびの市は持ってるということで、そのうちの十件、一番有効活用等ができる十件につきまして、特に審議をいたしまして、十件につきましては、今後の方向性を見出したところであります。  残りについてもそのたびにということではなくて、今後あと二十五件ありますので、小さい土地もございますけれども、まずは、この十件の計画的な利用について進めていきたいと思っているところであります。 ○十三番(宮崎和宏君)  十件について何とかしてこれを有効活用の計画を立てていこうと、進めていこうというようなことでありますが、それではその十件についてわかっておれば、言っていただければ参考になろうかと思います。 ○財産管理課長(白坂良二君)  それでは、一応方向性を出しました十件につきまして、おつなぎをいたしたいと思います。  まず、国民宿舎やたけ荘跡地、これにつきましては、企業向けに売却をしていきたい。ただ弓道場がございますので、それの分についてはその分については、社会教育課のほうに所管がえをしたいという考えでございます。  それから、京町の職員保養地跡地でございますが、進入道路の確保を住宅用地として売却できないかということで方針を立てました。  それから、旧真幸小学校西内竪分校でございますが、校舎と敷地を別々に売却するという方向性を出しました。  それから、旧上江小学校霧島分校でございますが、一部市有林として所管がえをいたしまして、企業誘致敷地として売却をしていきたいというような考えでございます。  それから、旧飯野葉たばこ収納所でございますが、貸し付けの整理をいたしまして、建物の取り壊し後に住宅敷地として売却を行うと。  それから、飯野にございます失業対策作業所跡地でございますが、市道の整備を行った後に売却をしていきたい。  それから、飯野麓の教職員住宅跡地でございますが、これにつきましては進入路の確保を行わなくてはまいりませんので、進入路の確保ができました後、売却をしていきたいというふうに考えております。  それから、南部採草地につきましては、一応今の段階では保留といたしております。  それから、旧飯野駅前文化会館、先ほどからお話ございますけれども、消防詰所敷地、それから防火水槽等を除きまして、残りについてはいろいろ協議をしながら駅前区のほうに売却という考えでございます。  それから、大河平中学校跡地でございますが、これにつきましても、前から売却の方向性を出しております。今後とも売却を進めていきたいということで、以上の十件につきましては、ただいま申し上げたとおりの方向で、今後事業を進めていきたいと考えております。 ○十三番(宮崎和宏君)  やっぱりこのようにして、優良な場所の遊休地かなりあるわけであります。これにつきましては、企業向けの施設とか、一般の売却とか、それにつきましてはいろいろ、道路の進入道路等いろいろ整備しないといけないような土地がいっぱいあるようであります。  このようにして、やっぱり遊休地についての、これは計画的に活動しないといけない。来るのを待っておっては、なかなか買い手がつかないのが一般的じゃないかなと思っております。  この中で一番目玉の土地につきまして、国民宿舎のやたけ荘跡地、これ本当に京町温泉の活性化の拠点にならないといけないような場所でもあります。これは企業向けの何らかの形で売却したいというような意向で、今言われましたけれども、やっぱりこの大きな目的、やっぱり基本になるような、一番目玉になるような土地をやっぱり売却するならするなりに、やっぱり行政も待っとったらだめだ。やっぱりそれなりに働きかけをしながら、企業誘致の一つの目玉商品として、やっぱりいろいろなところに働きかけるべきと考えますが、どうでしょう。 ○市長(村岡隆明君)  今回、企業誘致のパンフレットの予算も計上させていただいておりますので、そういったパンフレットにこういったものを掲載させていただいたりして、積極的に誘致活動をしていきたいと思っております。 ○十三番(宮崎和宏君)  この問題についてはほぼ協議されたということで、わかりました。  次に、新規購入計画なる土地について、これは例のこの前全員協議会の中で説明がありました土地の購入、いろいろ説明を受けておるわけでありますが、これもう正式に購入、何か説明の中では一億円という話まで、金額まで出たんですけれども、これについてはもう執行部としては正式に購入することに確定しているんでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  執行部としてはそれを決定して、議会に提案させていただく予定になっております。 ○十三番(宮崎和宏君)  今いろいろな土地購入等については、やっぱりその目的がない土地は簡単にいろいろな批判を受けますので、目的があって購入予定ですよね。この前の全協の中で、ここに物産館建設という名前が出ましたけれども、これをその場所に物産館、また道の駅等についての建設というのはもう間違いないですか。 ○市長(村岡隆明君)  議会に提案させていただいて議決をいただければ、物産館、道の駅として開発をしていきたいと思っております。 ○十三番(宮崎和宏君)  これについてはもうすごいスピードで確定いたしまして、驚いているような状況であります。今考えますと、前の答申が出た土地等については、自分たちでもいろいろな調査して、よその道の駅等も調査いたしまして、いろいろな議論が出たところであります。これをもって、この物産館建設についてはもうスタートしたと見ていいだろうと思っております。いいことだろうと思っております。どんどん早く進めていただきたいと思っております。  続きまして、公営住宅の管理について通告しております。  これにつきましては、直接市営住宅といろいろな苦情等がたくさん寄せられております。これについて、この中で管理体制はどのようになっているか、まずお聞きしておきたいと思います。 ○財産管理課長(白坂良二君)  公営住宅の管理につきましては、財産管理課の住宅係を中心に行っているところでございます。建物等の管理につきましては、退去時には立ち会いまして住宅の確認等を行い、また空き室につきましては、大雨警報等が発令されたり、台風の接近等が懸念されるときは、空き家に出向きまして畳などを上げたりして、その被害を最小限に抑えるように努めております。  また、入居者の方々に対しましては、入居時に住宅の使用につきましては、必要な注意を払っていただきまして、これら市営住宅を正常な状態において維持していただくようお願いをしているところでございます。今後とも、管理体制には万全を期していきたいというふうに考えております。以上です。 ○十三番(宮崎和宏君)  これは市営住宅の担当課としては当然のことだろうと思っております。  その前に、えびの市営住宅の設置及び管理に関する条例というのがあるでしょう。この中に第五十五条、「市営住宅管理委員は市長が市職員のうちから任命する」とあります。これについてはこれは市長はだれか、市長が任命するとなっておりますが、現在だれに任命されてらっしゃるのか、まずお聞きしておきたいと思います。  全然執行部としては、これについて全然条例どおり執行されてないということだろうと思います。中身を見れば私も知らんかったんですが、やっぱりこれについては管理、責任者というのがいるはずです。これをしっかりこの条例の中にうたってあるんですよ。いいですか。これについては市長が市の職員のうちから任命する、これは市長が知らんということはおかしいでしょう。ここに書いてあるんだから、市の条例例規集を見たらわかるんじゃないですか。これはそれでもう今までしてなかったんなら、これから改めてもらうしかありませんけれども。  それから、この中、二項に「市営住宅監理員は、市営住宅及び共同施設の管理に関する事務をつかさどり」、言わずとも財産管理課住宅係だと思うんですよね。その中のやっぱり担当課長がこの監理員ではないかなと、だと思うんです。どうですか、これやったら今後どうします。  この中で、市長は市営住宅監理員の職務を補助させるため、市営住宅管理人を置くことができると、その管理人は市営住宅監理員の指導を受けて、修繕すべき箇所の報告等、入居者との連絡事務を行うと、ここに書いてありますよね。これはやっぱり担当課、また市長も、市長が任命するようになってるんだから、やっぱりある程度目を通していただかないと、市営住宅の管理体制がおろそかになり、だれがその管理の責任をとるのかとなったときに、今入居者からいろいろな苦情が出てくるんじゃないかなと思っております。これについてどうですか。市長の考え。 ○市長(村岡隆明君)  昨年の十月以降は任命はしておりませんが、事前に任命されていたのか、置くことができるとなっておりますので、置かなくてもうまくいっていたのか、その点は今現時点ではわからないところであります。 ○十三番(宮崎和宏君)  置くことができるじゃなしに、うちから任命する、市長の任命権、置かなくてはいけないということでしょう。置くことができるじゃないと思うんですよ。これはこれで、まあ今までそういう任命したことが、市長としてはまだないということですので、今後気をつけていっていただきたいと。  それでは、この中の監理員が管理人を置くことができると、これ実際の現場を見て監理員ですよね、管理人ですね、ここに書いてあること見れば。監理員が管理、市営住宅管理人を置くことができる。その人にこの家の管理人になってくださいとお願いして、管理人は市営住宅監理員の指揮を受けて、修繕すべき箇所等の報告、入居者等の連絡事務を行うと、これについては恐らく今担当課の住宅係ですかね、係のほうでしてるんじゃないかと思うんですけれども、これについてはどのような体制になっておるのか、お聞きいたします。 ○財産管理課長(白坂良二君)  今御指摘のあった点につきましては、はっきり把握いたしておりませんが、現在修繕等につきましては、係員等がそれぞれ住宅に出向きまして、入居者の方等から相談があった場所を確認いたしまして、修繕が必要というものの報告を受けまして、あとは係、それと私たちのほうで最終的な結論を出し、緊急性の高いものから修理を行っているというのが現状でございます。 ○十三番(宮崎和宏君)  やっぱりこれについて、この体制がしっかりできていないから、なかなか苦情等が出てくるんじゃないかなと思うわけであります。この管理人というのは修繕すべき箇所の報告、それはしょっちゅう市営住宅を巡回しながら管理しないといけない。わからないわけです、どこが悪いのか。  現在では、それぞれのいろいろな人たちの入居者、また周りから相談を受けて、慌てて飛んでいって修繕箇所を見つけて修繕するんじゃないかなと。その体制じゃないかなと私は思うんです。やっぱりそういうのがないように、やっぱりしっかりした位置づけ、管理人というのの仕事をやっぱり早急に、この修繕箇所等について居住者の苦情等を受けて、早急にやっぱり改善していかないといけないと思うわけです。これについてどうですか。 ○財産管理課長(白坂良二君)  現在、市営住宅を四百九戸持っておりまして、そのうち三百七十七戸に入居されていらっしゃいます。なかなかこのすべて巡回していくというようなものは、現状では不可能に近い状態でございまして、現在では入居者の方々等からの、この部分についての修繕等々という連絡等がございましたら、そこに出向きまして、先ほど申したとおり、修繕箇所を確認して、最終的に課内で決定をしてお願いをするというような状態で、なかなかこのそれぞれ巡回していくというようなこともなかなか難しく、また仮に中まで職員が入るというのも問題もございますので、今のところは入居者の方々からの電話等に対応して行っているというのが現状でございます。 ○十三番(宮崎和宏君)  それはもうわかります。ほとんど担当課としては一軒一軒巡回できないということだろうと思います。しかし、これにつきましては、最低のやっぱりその管理については、係としてはやっぱり巡回していかないといかんじゃないかなと。  その中で、この中の入居者の保管義務というのがありますね。まず第二十二条、「入居者は市営住宅、または共同施設の使用について必要な注意を払い、これらを正常な状態において維持しなければならない」とうたってあります。これは当然なことであります。この後の方に、「入居者は周辺の環境を乱し、また他に迷惑を及ぼす行為をしてはならない」とありますよね。  これまでやっぱりしっかりした取り決め、条例等にあっては決めてあるわけです。いいですか、やっぱりこれについては私は言いたいのは、いかにしてそのまま放置してるのかと。その市営住宅あるわけであります。課長もいらっしゃいますよね。私も何回となく担当、管理のほうに、もう何日前から言っているんだけれども、なかなか改善されない。  皆さんの中で、はっきり言いますけれども、飯野のほうの住宅、その一角、もうそこ何十年いらっしゃるかわかりませんけれども、その周囲、自分勝手ですよ。一角をもう窓も見えないぐらいやぶ、木が植わってますよね。入り口がやっと通れるぐらいですよ。私はもう何年か前も行って、またけさほどどうなっているかなと思って通ってみたんですけれども、事務の、本当にこれはこの周囲のここに書いてあります周辺の環境を乱し、また他に迷惑を及ぼす行為に当たるんじゃないかなと、近所の人は本当に迷惑でしょう、隣近所の人たちは。やっぱりそういうところ等を早急に改善させないといけない。これについて市長どうですか。 ○市長(村岡隆明君)  当然市営住宅の設置及び管理に関する条例があるわけですから、条例に従った管理をしていくべきだと思っております。 ○十三番(宮崎和宏君)  やっぱり市長が当然だろうと言われます。それでは副市長にお聞きいたします。  副市長も、まだえびの公営住宅、市営住宅等については、大体どこあたりにあるということは調査されましたか。まずそれをお聞きいたします。 ○副市長(椎 重明君)  お答えします。  すべてが市営住宅あるかという確認は十分まだできておりません。 ○十三番(宮崎和宏君)  まだできていないというようなことでありますので、ぜひ時間をつくっていただいて、やっぱり巡回していただきたい。市長もです。市長、私ここで一回約束していただきたいんですが、この私がさっき例をとって言いましたその団地、その一角について市長、副市長、一緒に調査に行ってください。行きますか、行きませんか、それを確認しに行って、また報告を聞きたいと思っておりますので、約束をしていただければありがたいと思っております。 ○市長(村岡隆明君)  まず確認は行きたいと思います。そして、この件につきましては、環境にどういった悪影響を及ぼしているかということは、本来であれば私どもが見なくても、担当課でも十分影響については把握ができると思いますので、その他ほかにそういった案件がないか、また調べてみたいと思っております。 ○十三番(宮崎和宏君)  やっぱりこうして我々は議員といたしましては、いろいろな市民からの声は直接言われるわけであります。だからこういうのをしっかり最低限でも守ってほしいというのを、この場で私は言いたいわけであります。これは今後の、こういうふうにすると言われましたので、これを期待して早急に改善すべきところは改善していただきたいと思います。  それからもう一点通告しております。政策空き家の取り組み、先ほど担当課長が政策空き家等をちょっと言われましたけれども、ここに資料いただいておるわけですけれども、政策空き家四十四戸、まずこの政策空き家とその位置づけというのはどういう定義になっているのか、まずお聞きしておきます。 ○財産管理課長(白坂良二君)  政策空き家の一番の考えておりますのは、今後、耐用年数かなり過ぎておりまして、取り壊し、その後建てかえではなくて、その部分については取り壊しをしたいということで、やってるのを現在私どもとしては政策空き家というふうに取り扱っております。 ○十三番(宮崎和宏君)  これはもう前も自分たちでも委員会の中で調査に行ったことがあります。これについてその中でもう耐用年数、そして取り壊すというようなことでありますね。その中に一つひっかかってるのが、まだこれだけ残ってるというのは、入居者が四十件の中で十八戸はまだ入居されてるんですね。これを今取り壊し、危険になるから耐用年数がとうに過ぎているから、いずれこれを取り壊して更地にするか、建てかえるかという説明です。  これでも今十八戸入ってるということを逆に考えると、この古い家でも私はここでいいですと、ですよね、なかなかそこに居座るというとちょっと語弊があるかもわかりませんけれども、そこに住んでいらっしゃる方がいっぱいいらっしゃいます。この件についても、どこかで整理しなければ、これは全部空き家にならないと、この土地の住宅跡地が更地にならないわけです。この問題について市長はどのようにお考えですか。 ○市長(村岡隆明君)  効率的な住宅経営ということを考えますれば、確かに政策空き家をなるだけ早くなくして、できれば新たな市営住宅の建設という計画を進めていくのが本来だと思いますけれども、財政状況でありますとか、居住されてる方の意思ということも尊重しなければならないということで、なかなか政策的に進んでいないところだと思っております。 ○十三番(宮崎和宏君)  やっぱりそういうことだから、何年たってもやっぱりこの家は政策空き家と指定はしても、完全な更地にできない状況ですよね。そこで管理者としてやっぱりどこかに線を引いて、いつまでこの政策空き家の団地、この団地はいつまでに完全に取り壊すとか、ここを整理するとか、やっぱりそういう目標、計画、設定してここに入居されている一戸なり二戸なりの入居者に対しては、それにかわる、やっぱり何か本人が住んでいらっしゃる方が納得するような、何かやっぱり検討していかないと、本人の意思を待っておったら、このままずっとずっとまだ続いていくと思います。やっぱりどこかここで、いつまでというようなことをやっぱり設定して、協議して検討するべきと思いますが、どうでしょう。 ○市長(村岡隆明君)  耐用年数も来ておりますし、市営住宅を管理する者としては、非常に危険な住宅に住んでいただいているということも懸念材料ではありますけれども、住んでいただいている方と、十分意見調整をしながら進めていきたいと思っております。 ○十三番(宮崎和宏君)  住んでいらっしゃる方と協議をして、今後進めていくというのは一つも前に進まんですよ。そういう考えでは。思い切って私が言うように、この団地についてはあと三年とか五年等をめどにやっぱり取り壊し、計画等を立てて、やっぱりそこに住んでいらっしゃる方に理解いただいて、どこかまた代替地を探してやるとか、そういう協議をしないと、私はこのままではずっと、まだ先続くんじゃないかなと思います。  そしてもう一つは、もう耐用年数がとうに過ぎて危険な住宅でもあります。これをもし台風等で来てもしも事故があった場合、やっぱり市営住宅としての管理責任を問われるわけです。やっぱりそういうこと等を考えて、やっぱり先送りしてはだめと、やっぱりできることから早急に改善していかないとだめと思いますが、どうでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  建てかえができて、同地区に別な新しい市営住宅を建設して、そちらのほうに移り住んでいくということであれば、非常に理解をいただきやすいと思うんですけれども、現状を考えますと非常にそういったことも計画的に進んでおりませんし、なかなか一方的には進められない部分じゃないかなと思っているところです。 ○十三番(宮崎和宏君)  だから進まない、どっかで線を引かないといけないと言ってるじゃないですか。これについては新築、建てる必要もないと、まだこれだけ空き家が相当ありますよね、まだ。全体的に百二十三戸というのは空き家戸数ですか、市内の市営住宅、これだけあるんだから、どこかにあいてるところに移転していただくとか、そういうやっぱり理解していただくような努力をすべきと考えております。これについては今後検討していただきたいということで、これでこの件については終わります。  それから、下のほうの農政について、もう時間少なくなりましたので、ここに大型農産加工工場の進出についてと、どこまで進んでいるのか、まず市長にお聞きいたします。 ○市長(村岡隆明君)  この件につきましては、畜産農林課長に答弁をいたさせます。 ○畜産農林課長(吉留伸也君)  大型農産加工工場の進出の件でございますけれども、事業実施主体の生産者、中間業者、食品製造業者等が連携して組織した協議会が、市町村等を経由せずに、国に直接採択申請を行う国産原材料サプライチェーン事業というものに取り組んでいらっしゃいます。この事業につきましては、市町村等を経由しないで直接国に申請するというもので、詳細な事業計画及び申請状況、採択状況等につきましては把握していないところであります。 ○十三番(宮崎和宏君)  いろいろな担当課といたしましては、詳細には把握してないと、国に直接交渉して、そういう加工工場を設置しようと、建設しようというような計画だということですが、これについてはえびの市にも協力要請来ていますよね。これについての内容等についてはどのような計画の内容であったのか、お聞きいたします。 ○市長(村岡隆明君)  えびの市としては事業主体になり得ませんので、えびの市として、そういった候補地の選定の場合での情報提供でありますとか、そういった形でお手伝いをさせていただくと。実現に向けて、えびの市ができる部分については協力していきたいということで、進めているところであります。 ○十三番(宮崎和宏君)  それでは聞いていらっしゃる範囲内で、規模としてはどれぐらいの規模の計画なんですか。 ○市長(村岡隆明君)  規模につきましては、当初お話を最初にいただいた時期と規模が大分変わってきておるようですが、今現在国に申請されている、採択されることを努力されてる内容については把握してないところであります。 ○十三番(宮崎和宏君)  これについて市が全然把握してないと、いろいろな話はされてるんじゃないかなと思うんですけれども、これは私が聞いた話、確かにすばらしい話であります。私はこれについては、最低でも五十人ほどの雇用が発生すると聞いております。やっぱりそういう実現可能であるこういう企業、設立等については、やっぱりえびの市に対して雇用の場が発生する、そしたらいろいろな農家に対しましても、この農産加工工場だから、それなりに農家も潤ってくるということになり、よいことづくめだと思うんです。  だから、下手に企業誘致といっていろいろな企業訪問等をされていらっしゃいますが、こういう大型規模計画あるんであれば、やっぱり企業誘致の一環として、思い切って行政も共同になって一緒に誘致のため、設立のために私は協力すべきじゃないかと。普通企業誘致、いろいろな企業に行きますけれども、なかなか立地まで至らないのが現状であります。そういう中でやっぱりそういう計画、自主的にあるんであれば、できるんであれば、えびの市の大きなプラスになると思うんですが、これについて市長どうでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  現時点では、国に対して補助金の申請をされてまして、それの採択を待っていると、それに関してはえびの市でもできる限りの範囲で協力はいたしているところでありまして、その採択された後に、またいろいろな協力すべきところが出てくるんじゃないかなと。今は採択に向けて、認定農家の申請であったり、そういった書類の整理の状況でありますとか、そういった形で協力をしているところであります。 ○十三番(宮崎和宏君)  ここで私がちょっとひっかかるところは、直接国に行政を通じないでそういう事業、申請ができるという事業あるのであれば、これを教えていただきたいと。普通の国の補助事業、県の補助事業等についても、行政を通じて申請しないと、普通は受け付けできないじゃないかなと思うのは当たり前かと思っておりましたけれども、それについては、直接国に補助申請事業できる事業等はどんな補助名なんでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  先ほど課長が答弁いたしました国産原材料サプライチェーン事業であります。 ○十三番(宮崎和宏君)  その中身について詳しくちょっと知りたいですね。どういう、難しい名前であったみたいだから、どのような事業なのか。国の直営の事業なんですか。 ○市長(村岡隆明君)  その国産原材料サプライチェーン事業、この事業そのものにつきましては、課長のほうから答弁をいたさせます。 ○畜産農林課長(吉留伸也君)  国産原材料の新たな供給連鎖、これをサプライチェーンと申しますが、この構築ということで、対策のポイントといたしましては、加工業務用需要における国産原材料のシェア向上に向けて、食品製造業者等の多様なニーズにこたえる安定的な供給連鎖、サプライチェーン構築のための取り組みを支援しますということで、食品製造業者等が国産原材料の安定調達を図る上で必要な取り組みを支援するという国の直接事業になります。 ○十三番(宮崎和宏君)  国の食品加工業向けの直接の事業ということであれば、えびの市もぜひこの事業に強力に行政としてバックアップして、ぜひ設立できるように協力すべきと思っております。これについて市長の考えをもう一回お聞きしておきます。
    ○市長(村岡隆明君)  先ほど来言いますように、今は申請されている現状でありまして、それについては情報提供でありますとか、そういった点については最大限の努力をさせていただいております。 ○十三番(宮崎和宏君)  この後も何ぼかありますけれども、この中で、四番目の口蹄疫義援金の取り扱いについてと通告しております。これについて宮崎県では何十億円とか報道されております。実質えびの市は市に直接義援金として配分された金額、また県から配分された金額等あろうかと思うんですが、それはどれくらいの義援金がえびの市に集まったもんでしょうか。 ○企画課長(野間教昭君)  義援金につきましては、今言われましたように宮崎県口蹄疫義援金、それと独自で設立しましたえびの市口蹄疫被害義援金という二本がございます。えびの市の口蹄疫義援金は八月三十一日現在で義援金総額五百三十八件、二千百二十四万六千七百十四円でございます。一次配分はもう既に終わっておりますけれども、対象農家六百四十七戸、配分額九百七万五千円を配分しております。九百七十万五千円です。失礼しました。一戸当たり一万五千円、現金一万円と商品券五千円を配分いたしております。  それと、湧水町、伊佐市も制限区域に入りましたので、配分委員会の中で、そこにも一応対象農家として配分しようということでございましたけれども、湧水町につきましては辞退をされまして、伊佐市に対象農家四戸、配分額二万円、一戸当たり五千円を現金を支給いたしております。  つきまして宮崎県の口蹄疫義援金でございますけれども、一次配分、これは対象農家五戸に配分いたしております。一戸当たり三十万円、百五十万円でございました。二次配分、これは対象農家六百四十五戸、一戸当たり十万円でございまして、配分額六千四百五十万円でございます。失礼しました。  それと、三次配分、これは獣医師二名と削蹄師一名、一戸当たり十万円でございました。対象農家三戸の三十万円でございます。  それと、四次配分、これはまだ配分いたしておりません。九月下旬に一応配分予定でございます。一戸当たり五万円、対象農家が六百四十三戸となっております。  それと、地域の実態に応じた畜産農家に支援につながる事業を実施するということで、えびの市へこれが一千六十万円、これが畜産農家支援につながる事業ということで一応配分される予定でございます。以上でございます。 ○議長(溝辺一男君)  この際、財産管理課長からの発言の訂正の申し出がありますので、これを許します。 ○財産管理課長(白坂良二君)  発言の訂正をお願いいたします。  先ほど「住宅の戸数のうちで、四百九戸で三百七十七戸が入居されていらっしゃる」と申し上げましたが、「すべての促進住宅等全部含めまして、五百八十九戸の住宅に対しまして四百六十六戸が入居される」と御訂正方をお願いいたします。大変申しわけございませんでした。 ○十三番(宮崎和宏君)  一般質問を終わります。どうもありがとうございました。 ○議長(溝辺一男君)  次に、十一番蔵園晴美議員の発言を許します。蔵園晴美議員。 ○十一番(蔵園晴美君)  今期定例会一般質問を進めさせていただきます。  ちょうどこの本会議が始まります前日と申しますか、二日の日に小林家畜市場が一部が開催されるということで大変な喜びにわいていたところでありましたけれども、その直前に、えびの市内で口蹄疫症状の疑いのある知らせがありまして大変びっくりしたわけでございますが、農家の方々も落胆とまた不安に陥ったと聞いております。まさかと私自身びっくりいたしたわけでございますが、当日市役所に十時過ぎでしたか、来たときには既にもう軽トラックと消毒液の準備等もなされておったようであります。対応として、いち早く消毒ポイントや埋却地の確認作業などを終えられまして、周辺農家の目視検査も早急に実施されたようでございます。  なお、詳しい判明につきましては、午後十時ごろではないかということで、大変心配いたしておりましたけれども、七時のニュースですか、陰性であったということを聞いて一安心したわけであります。今回のその初動体制の取り組みには、心から私個人としても感謝申し上げる次第でございます。  今後は、国策によります処分家畜補償等の非課税化、そしてまた、県が国に求めております三百億円規模の復興基金ですか、そういう創設など強く求めていかれるように要望いたしておきます。  また、競り価格は順調との報道でもありまして、小林地域市場では、三日に再開されまして、初日が五百二十五頭が競りにかけられて、平均価格が四月よりも四万三千六百六十九円高い四十三万六千三百九十六円と、かなり好調であったようです。延岡市場でもけさの新聞ですか、平均価格が三万五千五百五十三円高の四十二万三千七百七十円で取引されたようです。  また、おとり牛といいますか、観察牛等につきましても、一週間の目視検査でも異常はないという報道もありまして、一日も早い畜産業の経営回復を祈るものであります。  また、きょうは都城でも市場が開かれまして、昼のニュースですか、聞いておりましたら、四百二十三頭が午前中かけられまして、午前中の平均が一割高の四十五万六千円程度と、非常にこちらのほうも好調のようでございまして、まずは一安心というところでありますが。  そういう中で、けさほど市長が報告されましたように、日米共同訓練というのがまた新たに出てきているわけでございます。宮崎日々新聞の報道によりますと、都城の四十三普通科連隊を基幹として、沖縄におります第三十一海兵隊の日米共同訓練、これが霧島演習場で行われる見込みであると報道されております。  市長のコメントも出ておりましたけれども、十二年ぶり二度目の訓練で、最初日米共同訓練が行われましたときも、海兵隊と市民との交流といいますか、ホームビジットがありましたけれども、今回もそのホームビジットなども計画されているようであります。  また、訓練等の正確な今後は、えびの市といたしましては訓練等の正確な情報収集に努められまして、正確な情報を伝達していただき、日米共同訓練が遂行されるように願うものであります。  また、市議会でも、基地対策調査特別委員会が設置されておりまして、VLF建設時の覚書履行について、執行部とともに市民の大切な血税を使いまして、政府各省へ陳情要望しているわけで、このような訓練の機会をとらえまして、政府に対し強く覚書履行に履行するように、このえびの市のこの気持ち、市民の気持ち、そういう認識を改めさせるチャンスでもあると考えております。市長として、今までの陳情要望活動を踏まえて、どのような思いで昨日の説明に臨まれたものか、お伺いをいたします。 ○市長(村岡隆明君)  昨日のお知らせにつきましては、突然の訪問で十五分しか時間もございませんで、今後につきましては、当然賛成運動、反対運動いろいろな形での要望、いろいろな市民の皆さんが多角的なお考えをお持ちだと思いますので、演習場使用協定書を結んで、その中で協議も疑義があるときはいつでも開催できるようになっておりますので、十分いろいろな面で、えびの市に最善の策をとるように頑張っていきたいと思っております。 ○議長(溝辺一男君)  しばらく休憩します。                     休憩 午後 二時  〇分                     開議 午後 二時  十分 ○議長(溝辺一男君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 ○十一番(蔵園晴美君)  それでは、通告に従いまして一般質問をしてまいります。  今回の一般質問につきましては、六月定例会で聞くべきところでありましたけれども、いろいろと口蹄疫等の関係で、資料等において確認はいたしておりますけれども、ポイントとしても要はとらえられていられるものと思っておりますので、簡潔明快に御答弁をお願いいたしたいと思います。  駅舎保存と市役所駐車場の関係、そして矢岳高原オートキャンプ場、道路等活性化でございますが、これもう先般各課長等とも矢岳高原におきまして交流会開きまして、大まかなことは聞いておりますけれども、確認のために聞いてまいりたいと、このように考えております。  まず一番目に駅舎保存でありますけれども、駅舎保存に向け登録有形文化財の登録の準備状況はということでありますけれども、昭和二十年八月二十二日ですか、悲しい事故が起きたと聞いております。戦争等も終わられまして、ふるさとに帰る思いを胸に、復員軍人で満員の状態で吉松真幸間の山の神第二トンネルですか、機関車が立ち往生して、その際脱出しようとした、そういう状況も知らずに機関士がバックさせて、多くの方の命が亡くなったと。総勢五十三名のとうとい命が失われたわけであります。先般、真幸寺で供養祭も開かれておるようでございます。  また、この地域におきましては、昭和四十七年七月六日、大雨の影響で駅の裏山斜面が大崩壊いたしまして、これ大きな土石流となって真幸駅構内と周囲の集落を飲み込み、記録によりますと死者が四名、負傷者五名、このほかに住家が二十八棟、非住家二十九棟の流出被害が出ております。現在も、当時押し流されました巨石がそのままホームに残されているのは、もう皆さん御承知のとおりであります。  このように、真幸駅は地域住民とともに悲しい事故を目のあたりにしながら、地域の方々に温かく見守られ、はぐくまれてきた駅舎でございます。  現在ではこのような悲しい出来事があった地域でもあるわけですが、駅のホームには鐘が設置されておりますし、御存じのように幸せの鐘です。この鐘の音色がせめてものこういう不幸を招いた方々への慰めの音色ではないかと、このように私個人感じているところであります。ここを訪れる人々は、ぜひとも幸せになってもらいたいという設置者の気持ちがひしひしと伝わってくるような気がしてならないわけです。  このように地域の人々により今日まではぐくまれてきた真幸駅、この駅舎は行政として後世に残すべきと、そういう思いがいたしまして、登録有形文化財の登録を提案いたしているものであります。平日も多くの人が訪れまして、そういう方々に地元の方が、先ほど申し上げました歴史などについても説明をしていらっしゃるということで、地元の方からも聞いております。  また、土曜、日曜はたくさんの観光客も訪れまして、いろいろな団体の方々が温かくそういう観光客をもてなし、真の幸せの駅の心を伝えていらっしゃるようであります。御存じのように、いさぶろう・しんぺい号、こういう列車でたくさんの方が訪れております。  来年がいよいよ百年目の歴史を迎える真幸駅でありますけれども、今後も年を重ねるごとに、その存在感がより一層大きな鉄道遺産として地域を見守ってくれるだろう。地域では駅と棚田、そして散策道路の整備などで活性化を図りたいと、そのような思いで活動をされていることも聞いております。こういう歴史的な文化財につきましては、年を追うごとにその価値観が高まるのは言うまでもございません。それを文化財指定にすることによりまして、さらに多くの観光客の誘客が図られてまいります。また、地元物産等の特産物等の販売などもさらに推進されてまいります。  このように多くの夢と希望を真幸駅に託して、京町温泉との連動も視野に入れながら、早い時期に駅舎購入と登録有形文化財登録の指定を受けて、駅舎を含めた景観整備に着手するべきであると考えます。  まずは、登録有形文化財登録に向けての取り組み、どのように進めているのかお伺いをしておきます。 ○社会教育課長上加世田たず子君)  議員さんおっしゃいますとおり、真幸駅におきましては、市民の大切な文化財だということで認識しているところでございます。  この登録文化財につきましては、三月の議会を受けまして、社会教育課のほうで四月九日に吉松駅のほうに出向きまして、その登録についてのことについて説明を受けたところでございます。  その中で真幸駅につきましては、熊本事業所、JR熊本事業所の管轄であるということで、四月の中旬にそちらのほうに連絡申し上げますと、その登録についてお話をいたしました。その中で、やはりこの文化庁のほうと相談する中で同意が必要であると、その所有者の同意が必要であるということが出てまいりました。それにつきまして、この真幸駅の管轄のほうではどのように考えていらっしゃるかということで、一応一月程度の猶予がございまして、五月中旬ごろにお返事いただいたところでございます。  その中で、駅舎につきましては無償譲渡できますけれども、周辺につきましては、お買い上げいただけませんでしょうかというような回答でございます。しかし、文化庁にこの駅が確かに登録文化財になるかどうかという確約も必要ではないかということで、今県と文化庁の間でいろいろな事業的なものを進めております。今、文書を八月の末に文化庁に上げたところでございます。  まず、書面審査をしていただきまして、それがこの登録文化財になるということ、あるいは同意が得られれば、文化庁のほうから出向きまして、実際現場を見たいと、そういうことで今進めさせていただいているところでございます。以上でございます。 ○十一番(蔵園晴美君)  大変精力的に進められまして、近いうちに現場も見たいというような返事もいただかれているようでございます。ぜひともこの件につきましては、登録の有形文化財登録指定をぜひとも実現させていただきたい。そうすることによりまして、地域の活性化に結びつくわけでございます。  そしてまた、文化財指定になりますと、周辺地域も購入していただきまして、トイレとかちょっとした休憩するベンチとか、そういう設置できる事業等もあるわけでございますが、これは国土交通省の事業によるものでありますけれども、その辺の事業につきましては、把握はされていらっしゃるんでしょうか。 ○社会教育課長上加世田たず子君)  この登録文化財におきましては優遇措置といたしまして、例えば壊れたときの修理のときの設計監理費の二分の一とか、そういう微々たるものでございまして、このハード面的なものはこれに附随するものではないと考えております。 ○十一番(蔵園晴美君)  その点につきましては、国土交通省のほうでえびの市も多分登録していると思います。景観形成総合支援事業というのがありまして、この中に良好な景観を活用し、交流人口の拡大を図る施設の整備というところもこの対象事業にあるわけでございますけれども、この中身につきましては、案内板の設置やベンチ等の休憩スペース、便所の整備、観光案内所等の整備、歴史資料館や民俗博物館等の体験学習施設の整備、ライトアップ施設等の整備、駐車場の整備を行うものですと。これにつきましては、土地購入は対象となりませんけれども、同じ支援事業の中で土地購入の対象事業も含まれていると、このように私は認識をいたしております。  なぜこういうことを申し上げますかというと、真幸駅につきましては、市内でとれました特産物の販売等もされていらっしゃるようであります。駅が文化財指定になりますと、そういうところで販売は余りできないような状況になってきますので、その駅舎に似たようなひなびた形での観光案内所設置みたいなのをつくりまして、そういう中での物産販売、これは可能だと思いますので、ぜひともそういう活用ができるように検討いただく中で、この景観形成総合支援事業の取り組みを進めてもらいたいと、このように考えておりますけれども、そのことについてのお考えはいかがでしょうか、お伺いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  この駅舎保存につきましては、有形文化財への登録、これだけが目的ではないこともよくわかっておりますし、そのことで価値を上げて、これまでの市民の皆さんの活動がさらに充実するように、そういったことにつきましては、今御提案がありましたそういった補助事業等があれば、十分活用していきたいと思っております。 ○十一番(蔵園晴美君)  ぜひそのように進めていただきたいと思います。  さらに、駅舎百周年、これ真幸駅につきましてでございますけれども、事業計画の概要について大体でき上がっておれば、大まかで結構でございますので、お示しをお願いいたします。 ○企画課長(野間教昭君)  現在PR用の看板は二カ所設置をいたしておりますけれども、事業予定といたしましては、現地での記念式典、それと地元関係団体の連携を図りながら、イベントを一応開催する予定でございます。新年度予算編成まで、まだ具体的に計画は進めておりませんけれども、今後地元とも協議いたしまして進めていきたいというふうに思っております。 ○十一番(蔵園晴美君)  まだ詳しくは決まっておりませんけれども、地元の方、そしてまた関係団体の方とも協議しながら進めていくと。私当初申し上げましたように、大変この地域につきましては悲しい出来事があった、その中ではぐくまれてきた駅舎でございますので、その辺は十分お含みいただきまして、よりよい駅舎百周年の記念式典が挙行されますことをまずは期待をいたしておきます。  先ほどの整備事業につきましては、市長のほうから答弁がございましたので、割愛させていただきますけれども、次にこの吉都線の加久藤駅、これにつきましても、三月議会で取り上げさせていただいておりますけれども、こちらのほうの登録有形文化財のその登録準備等につきましてお示しをいただきたいと思います。 ○社会教育課長上加世田たず子君)  このえびの駅につきましても、真幸駅と同様に問い合わせを行ったところでございます。これにつきましては鹿児島のJR、事業部ということで、同意につきましては、駅舎のほうを購入していただきたい。周辺は税の免除をお願いしたいというような回答が来ております。  先ほど申しましたとおり、このえびの駅につきましても、歴史的な背景など今調査して文化庁のほうに上げているところでございまして、書面審査ということで決定されれば、またその方向性が見えてくるんではないかと考えているところでございます。 ○十一番(蔵園晴美君)  同じく歴史ある駅舎でございますので、先ほど申し上げましたその景観形成総合支援事業の取り組みにも、ひとつ市長のお力添えいただく中で、整備推進を図っていただきたいと、このように申し上げておきたいと思います。  さらに先ほどは地元の方と真幸駅につきましては、協議中であるということでございましたけれども、この加久藤駅、吉都線百周年にちなみましての事業計画が示すことができれば、お示しをお願いいたします。 ○企画課長(野間教昭君)  加久藤駅につきましては、今プライド事業を活用されまして、中島区の地域の皆さんが駅前周辺の清掃とか、あるいはイベントとか、そういう企画を今されております。  それと、友の会の皆さんも一応ギャラリーを活用されて、今そこを観光施設になるように頑張っていらっしゃるようでございます。 ○十一番(蔵園晴美君)  この加久藤駅の歴史につきましても、皆さん御存じであるわけですけれども、現在はえびの駅というふうで、私個人としては地域の方々とも相談されまして、ぜひ加久藤駅に戻した方がいいんじゃないかということも提案いたしておるわけでございますけれども、この駅につきましては、今はもう亡き黒木監督ですか、そしてまた映画関係に携わった方々の熱意によりまして「美しい夏キリシマ」、これが撮影されまして上映されました。そこの撮影現場でもあるわけであります。この駅舎につきましても、昔ながらの素朴感を保ちながら落ちつきのある駅舎で、先ほど申し上げました再来年が百周年ということであります。この駅も加久藤地区の多くの人々の生活産業に貢献してきた駅舎であります。  先ほど申し上げましたけれども、加久藤駅の名称に再度変更しまして、えびの市の起源とも言われます加久藤カルデラ、これは東西十五キロ、南北五キロ、外輪山と申しますか、霧島から九州山脈矢岳高原の懐、そしてまた川内川の流れによりまして、栗野方面の向こうに湖底の水といいますか、流れたということを記録によって認識しているわけでございます。  そういうカルデラの模型をつくってあそこに展示しながら、そしてまた、最近ギャラリーとしてあそこを活用されていらっしゃる加久藤駅の友の会と加久藤中島区、こういう方々にまた御尽力いただきまして、よりよいものに進めるべきではないかと思いますけれども、こうして模型等を展示する中で、この地域えびの市全体の歴史発信拠点として、この加久藤駅舎から市内外に示すことが、やはりえびの市の真ん中の駅舎として、中心地として、何回も申し上げますが、加久藤駅として復活することで、吉都線百周年にふさわしい地域づくりができるのではなかろうかと、このように考えておるわけであります。  このことにつきまして、社会教育も含めてでございますが、カルデラのその起源につきましての歴史、展示、それと市長のお考えがあれば、お示しをお願いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  今御提案いただいております真幸駅、そして吉都線のえびの駅、両方とも地域の皆さんや友の会の皆さん方、管理を引き受けていただくといいますか、地域の皆さんが非常に駅を中心に活性化したいと、そういった受け皿もしっかりしているところでございますので、行政としても力をあわせて、その模型の設置につきましても、今ジオパークの申請をしているところで、そういった取り組みというのは当然クローズアップされてくると思いますので、地元の人たちの方々の意見を聞きながら、行政としてバックアップしていくところはしていきたいと思っております。 ○十一番(蔵園晴美君)  加久藤駅名称変更につきましては、地元の方々の意向としてはどのような意向か、お聞かせいただきたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  もともと加久藤駅というのが、えびの駅という名称に変わったのも市民の方々の力で、えびの市を一体化するということで名前が変わったというふうに聞いておりますけれども、その役目が終わったのか、もう一回加久藤駅に返していただきたいという声等も聞いておりますので、そういった、前回名前を変えることに従事された方々も含めて、地域の皆さんで十分検討していただきたいと思っております。 ○十一番(蔵園晴美君)  まだしばらく時間ございますので、十二分に協議しながら検討いただきたいと、このように考えております。  また、この、先ほど申し上げましたが、えびの駅、加久藤駅は加久藤駅ですが、早速九月十八日、土曜日ですか、駅舎資料館ということで、オープニングの開催があるように資料をいただいているわけでございますけれども、このように地域の方々と、そしてまた活性化に向けた友の会の方々と連携をとりながら、そしてまた、さらにそこに加えて行政がある程度のアドバイスリーダーをとりながら、百年を記念事業を迎えたほうがいいと認識いたしておりますので、ぜひそのような取り組みで進めていただきたいと、このように申し上げておきます。  次に、市役所の駐車場及びスロープ整備についてでありますけれども、まずここの市役所のスペースにつきまして、かなり職員とその臨時パートの方々、車の保有台数と駐車スペースですか、これの割合がちょっとそぐわないといいますか、懸念がいたしまして、特に区長会等とか、議会等が重なった場合には、かなりの台数が九時半から九時四十分ぐらいからはふえつつあるわけでございます。その辺の割合につきましてはどのようになっているか、お示しをお願いいたします。 ○総務課長(上加世田章人君)  職員の車通勤者あるいはバイクなどの通勤形態についてお答えいたします。  職員につきましては、通勤届などによりまして、お答えいたします。  自動車通勤が二百二十四名、自転車が三名、徒歩が八名となっております。  また、臨時、嘱託員等につきましては、通勤手段の確認はいたしておりませんので、ここにつきましては、自動車通勤と想定した数値で申し上げたいと思います。  まず、臨時、嘱託員等の本庁の方が六十名、それからその他観光協会でありますとか、土地改良協会、そういったところで仕事をされてる方が十七名いらっしゃいます。  したがいまして、最大で三百一名の自動車の台数が必要かと思っております。 ○財産管理課長(白坂良二君)  ただいま総務課長のほうから職員等が三百一名ということでございましたが、現在の駐車可能台数は、庁舎の駐車可能台数は来客用の駐車場七十六台分を除きまして、庁舎、本庁舎周辺が百六十八台分、第二駐車場、商工会館の隣でございますが、ここに六十五台、計二百三十三台分が駐車場として行っております。  したがいまして、職員等合計三百一名でございましたので、単純計算いたしますと、六十八台分不足しているという計算になります。 ○十一番(蔵園晴美君)  以上のように、今三百一人の自動車利用数に対してスペースのところは二百三十三台、六十八台がとめられないということでありますが、それでさらに議会のとき、そして区長会のとき、それは百台以上のマイナススペースというか、車がとめられない状況にあります。その間に、市民が市役所にいろいろな手続で来られた場合には、もう全く駐車スペースがないということになっておりますが、このような現状を踏まえて、市長はどのようにお考えになりますか、お伺いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  車社会の中で、交通機関、自家用車を利用される方がもうほとんどということで、この不足に関してはもうこれまでも長い懸案事項だったと思っております。どこか駐車場を確保しなければいけないということもあるんですが、まずは、そういった区長会と議会が重なったりとか、事前に混雑が予想されるときに、職員のほうで工夫して駐車スペースを、お客さんの駐車スペースを確保すると、そういった対策をまずは早急にとりたいと思っております。 ○十一番(蔵園晴美君)  スペースの確保につきましては、事前通告といいますか、職員に対して何月何日はどこどこの課が何人とか、近い方がいらっしゃるところは何人とかいうふうに調整はできると思いますが、来年度ですかね、また長期計画の策定等もあるわけですが、そういうのの中に組み入れて、立体駐車場等のお考えはないものか、お伺いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  立体駐車場ということも、協議の中では出てまいりましたけれども、とりあえずは職員の努力で混雑を避ける方法がないのか、その点を十分協議させていただいて、来庁した市民の方に、日によって車をとめるところがないというような状況が出てこないように、まずはそっちのほうを進めていきたいと。どうしても立体駐車場つくらなければ改善されないというような状況があれば、それも考えていかなければならないと思っております。 ○十一番(蔵園晴美君)  幾らかは職員による改善が可能であると、市長答弁でありますけれども、できましたら予算の計上できる範囲で、来客駐車場、これは確保すべきだと私は考えておりますので、ぜひ前向きな取り組みを推進していただきたいと、このように考えております。  そしてまた、駐車場でありますけれども、駐車場というのは大体そこの個人の家でいけばもう庭ですね。ぱっと見たときに、かなり破損が目立っております。一センチか二センチほど掘削というか、上部を削り取りまして、新しい舗装にする、そういう工事も可能じゃないかなと。そうすることによってまた、ある程度の駐車場スペースの整理も可能になってくるのではないかと思いますけれども、この工事等につきましての、大体どのくらい費用がかかるのか、そしてまた、工事について実施していく計画をつくるべきだと考えておりますけれども、そのことにつきましてはどのようなお考えか、お示しください。 ○市長(村岡隆明君)  御指摘のとおり、市役所の駐車場非常に荒れておりまして、何とか来客の駐車場だけでもきれいにすべきではないかと思っておりますが、現在は駐車場の敷地が八千三百平方メートル、そして昨年全面改修の試算を行ったところ、約二千七百万円必要だということがありまして、排水のU字溝等も入れれば、多額の費用がかかりますけれども、市民の皆さんが利用される駐車場だけでもきれいにしていかなければいけないと、その検討については今検討を進めているところであります。 ○十一番(蔵園晴美君)  来客用駐車場といいますか、ちょうど西側の階段ですか、庁舎の階段から要するに今東側のということは、もう本当に個人の家でいけば庭でございます。やはりそういうところからきれいにしておかないと、なかなか締まりがないと言ったらおかしいんですが、一つの来客、そしてまた外来からの来客に対しても非常にイメージアップ、いい方にできるんではなかろうかと思いますので、市長答弁でありましたように、ぜひ前向きに推進していただきたい、このように申し上げておきます。  それとスロープ、階段がございますが、あれは東側から庁舎に入る方は余り目立っていないです。目立たないんですね。北側から庁舎に来る人には非常に目立って、あそこにまたいろいろなスローガンとか自衛官募集とかいう横断幕、垂れ幕、下げるわけでありますけれども、あれは早急に洗浄して、塗装するか、しないかは別といたしまして、まずは洗浄の必要性を感じるわけでございますが、いかがでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  御指摘のとおりでありまして、当初予算で高圧洗浄機の購入の予算も認めていただきまして、購入もいたしましたので、洗浄については早急に進めたいと思います。 ○十一番(蔵園晴美君)  ぜひそのように取り計らいいただきまして、そしてまた塗装までいくと、すっきりとしまして、そしてまた駐車場も色濃くなると、そしてまたスペース等も確保できるんじゃないかと思いますので、その点市長の政策の一つとして推し進めていただきたいと、このように考えております。  三番目に矢岳高原オートキャンプ場活性化につきましてでありますが、県道整備の今後の計画はということで、課長に交流会のときもお聞きしました。そしてまた説明のときにも、現在、高山地区ですか、一カ所はもう工事に入っておりますけれども、大体それが最終的になるんじゃなかろうかと、現状ではですね。そういうお話を聞きましたが。  しかしながら、ちょうど銀水のあたりですか、もう南側のほうがかなりえぐれております。あそこはえびのからも通勤者が数名おりまして、そしてまた畜産の車、花関係の大型車も通るわけでございますけれども、とても危険を感じるわけです。そういうことについて、市でやはり調査しながら、県のほうに要望を上げていくということが必要ではないかと思いますので、調査して、県土木のほうに要望として早急に上げるお考えはないものか、お伺いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  未改修の部分につきましては、要求をしていきたいと思っております。 ○十一番(蔵園晴美君)  今市長がそう申されましたので、課長がすぐ動かれると思いますが、課長の答弁を求めてまいります。 ○建設課長(山下寿男君)  今市長のほうは、すぐ調査して要望していくという回答でありましたけれども、現在までえびの市としましても、この西川北京町温泉停車場線のことでありますけれども、これも要望として県土木事務所を通じて、県の本課のほうにも上げております。  建設課として把握していますのが、残りは約三キロちょっとじゃないかなという、途中でも結構改良していただいておりますので、総事業費としましても七億円程度と、今これアバウトで積算しております。こういった内容等についても、今後さらに県のほうには要望していきたいと考えているところであります。 ○十一番(蔵園晴美君)  要望されまして、早期着工ということで、また建設業の方にも潤いができてくるということでありますので、早急なまた要望活動も推進していただきたいと、このように申し上げておきます。  そしてまた、この矢岳高原オートキャンプ場の活性化に向けて、ケビンが一棟あるわけでありますが、あれは市の間伐材を活用しての建築だと確認はとっておりますが、そのケビンの利用というか、問い合わせ等につきましては、どのような数字が出ているか、お示しいただきたいと思います。
    観光商工課長(坂本謙太郎君)  ケビンの利用状況でございますが、シーズン中におきましては、多くの利用者から予約が入っております。特に土曜、日曜の休日等につきましては、予約が重なりまして、予約された方を断ってるという状況がシーズン中は続いておりました。ケビンについてはそういう状況でございます。 ○十一番(蔵園晴美君)  このことにつきましては、もう何回となく観光関連で一般質問もいたしておりますけれども、やはり行ってすぐ泊まれると、そういう施設が最近のオートキャンプ場であるわけですので、やはりそういうのも今後整備する必要性があると思いますが、実際携わっている担当課としてはどのようなお考えをお持ちか、お示しいただきたいと思います。 ○観光商工課長(坂本謙太郎君)  現在のケビンの利用状況を踏まえますと、当然ケビン等を含めた整備を検討する必要があると考えております。ことしにつきましては、市内の観光施設の整備を年次計画的に進めるという計画を立てる予定にいたしておりますので、その中で、このオートキャンプ場のケビン等設置についても、検討を進めていくことにいたしてはおります。 ○十一番(蔵園晴美君)  そのほかにパンフレットの関係でありますけれども、この話も課長から交流会のときに聞いたんですが、説明のときにも聞きましたが、やはり市内だけではなくて、その周辺にある観光地との連動、この連動をもってパンフレット作成して活性化に努めたいと、こういう話もありましたけれども。  最初のときの観光パンフレットにつきましても、大体それに似たような観光パンフレットであったと私は記憶いたしておりますけれども、それよりも最近の情勢にあわしたというか、SL等もありますし、また真幸、加久藤駅の話も出ておりますので、そういうのを含んで、そしてまた大口、人吉、湧水町、これまで含めました、また西諸はもちろん北霧島で活動しているわけですが、それらを含めた、より矢岳高原を中心としたそのマップ作成につきまして、お考えのほどをお示しいただきたいと思います。 ○観光商工課長(坂本謙太郎君)  現在のオートキャンプ場のパンフレット等につきましては、平成十三年七月オープン時のパンフレットしかございません。そういう状況の中で、もう既に十年目を迎えております。八月十六日に産業厚生常任委員会のほうの視察が行われまして、その中でもいろいろな御提案をいただきました。紅葉時期の散策路の整備やら、昆虫採集など隣接する森林の活用、鹿牧場の話も出ました。その中でやはり有効的にこの施設を利用していく必要は感じております。近辺の施設等も一応調査をいたしました。その中で当然森林も活用できる状況もございますし、人吉側につきましては、温泉つきの隠れ里の湯ですかね。ああいう施設にも直接行ける道路が今整備に入っております。  そういう状況を踏まえると、やはり人吉市に抜けるという、抜けることができるということも、利用者の方と話をしてみると知らなかった人もございます。そういうものをうまく利用して人吉側からも来れるように、そのような、やはり広域的なパンフレットづくりを検討してみたいと、今考えているところでございます。 ○十一番(蔵園晴美君)  先ほど課長からもありましたように、市内の観光施設の整備計画、こういうのも十分相対的に踏まえまして、よりよいえびの市が観光のメッカとなるような施策をもって邁進されますことを申し上げまして、一般質問を終わりにさせていただきます。 ○議長(溝辺一男君)  次に、十五番栗下政雄議員の発言を許します。栗下政雄議員。 ○十五番(栗下政雄君)  ただいま溝辺一男議長より発言の許可をいただきました。私の一般質問を行います。  今期の私の一般質問の通告では、市長の政治姿勢についての中で、VLF設置の覚書の問題について大きく通告をいたしております。市長の政治姿勢の中、VLF設置、執行問題について、特にえびの送信所の特定防衛施設指定として、調整交付金の対象にすることと、昭和六十二年の八月八日にえびの市長、えびの市議会議長並びに福岡防衛施設局長及び防衛施設庁施設調査官の間で、七項目にわたる海上自衛隊超長波送信所設置に伴う措置についての覚書として締結している。この覚書を締結してから、ことしで約二十三年経過しており、時の流れで風化されている。  しかし、この問題、このVLF建設の問題を当時のえびの市長、故中間俊範氏に提示された当時の福岡防衛施設局長、海上自衛隊佐世保総監部に勤務された関係者の方々と、私は今でもそのときのことを話できる関係でもある。当時の関係者の皆さんと市長、企画課長、基地対策室長は、正式にあって昔をよみがえらせる考えはないかということで通告いたしておりますが、この点について市長はどのような考えを持っていらっしゃるか、お尋ねします。 ○市長(村岡隆明君)  このVLF設置のときの覚書の履行については、長年の懸案でありまして、今議員さん御提案の設置した当時の関係、そういった関係を知ってらっしゃる方も少なくなってきておりまして、今回議員さんが提案されましたその当時の皆さんと正式に会って、その当時のお話を聞くと、これも非常に大事なことだとは思いますし、私たちだけが昔のそういったお話をよみがえらせても意味がございませんので、ぜひ中央要望等に一緒に同行していただいて、この履行についてのバックアップをしていただけるような、そんな体制づくりが必要じゃないなと思っております。 ○十五番(栗下政雄君)  市長も今の、先ほども言いましたが、二十数年もたちますと、施設も老齢化しております。そういった関係で、当時その現場で直接えびの市長のところに来られてお願いされた方々も、私も二十数年来、まだ今でもつき合っております。  詳しい内容については、先ほど市長がおっしゃいましたように、市長と関係者の皆さん方と同席して、そこで昔をよみがえらせて、そして覚書の問題、特に市の財政運営上極めて重要な調整交付金の対象、それと特定防衛施設としての昇格、これについては、当時防衛省側は、えびの市に潜水艦の基地をどうしてもつくらさせてくださいということでお願いがあったわけです。そのとき、半分近い人は反対だったわけです。賛否両論ある中でようやく決まったわけでございます。  昭和六十年一月三十日ですが、このことは私は何回となく言うことは、私は当時そのときの現場におって、この議場におって、ここに立っておったわけです。だから、そのことを言える人は、この議場には私一人しかいません。どうか市長、先ほど答弁されましたことを、近く早急にその対応をしていただきたいと思いますが、再度市長の御所見を賜りたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  先日、特別委員会の議員の皆さん方と中央要望をした際も、ほかの地域の要望と同様の答弁をいただいた形で、やはりもともと覚書があって、その履行を求めていると。今単に要望してるんじゃなくて、二十年来の履行を求めていると、そういった観点からも、その履行を結んだときの関係者の皆さんと一緒に中央要望するということは、大変意義があるんじゃないかと思っておりますので、その実現に向けて進めていきたいと思います。 ○十五番(栗下政雄君)  次に、VLF建設と障害防止問題についてという大きく通告いたしておりますが、このVLF建設当時、高い鉄塔、約二七五メートルと書いておりますが、こういう鉄塔が八基立っておるわけでございます。この八基を造成工事をするときに、その土台となる敷地に土のうを積んでおったものが、大雨によりその土石流が一合原川と川北川に流れ込んだわけです。これは現在、障害防止事業で取り組んでいただいております。  しかしながら、私たちが気づかない間、気づかない間にそのVLF周辺の住民の皆さん方、二八〇ヘクタールもの山林が伐採されている。そうして、その敷地内に大雨が降ったものが一遍にその河川に流れ込んでくる。そういう被害はその周辺の方でないと実際わかっておらんわけです。  先般、私たち自衛隊基地等を考える市民の会のほうで、基地を抱えておる霧島演習場周辺、えびの駐屯地周辺、VLF周辺を座談会をいたしました。私ども初めて聞くことばかりで、特にVLFの周辺の住民の声といたしましては、現在川北川、一合原川は改修をしておるけれども、それ以外の私たちが気づかぬ河川や水路が非常に荒れていると。結局その周辺の生活環境が変わってきたということでございます。  特に一合原川、川北川、牧之原川、山内川、その他VLF周辺の下流水路の調査等を一日も早く基地対策室のほうで調査するなり、関係課のほうで調査して、地域住民の困っていること、そういったものを解決しなければならないと思っております。  ここに通告いたしておりましたが、VLF建設がされれば、その市内、えびの市内には落雷がないというような説明を受けたわけです。しかしながら、残念ながら、昨年、落雷により牛が十頭ほど亡くなったということを聞いております。その内容をこの場ではっきりお聞かせ願いたい。これは明らかにVLF等、VLFを設置すれば雷は落ちないといって、えびの市住民は安心しておったわけです。その原因すら何か九電になすりあいとかいう話も聞きますが、私はえびの市として当然防衛省にそういうことは障害だということを言うべきだ。そういうことを言わないから、調整交付金の対象にもなっていない、特定防衛施設にもなっておらんわけです。その点は市長はどのように考えていらっしゃるか、お尋ねします。 ○市長(村岡隆明君)  VLFが設置されると雷が落ちないというお話だったにもかかわらず、こういった現状になっているというお話ですけれども、先般の特別委員会の中央要望の中でも、特別委員会のほうからもこういった案件が出されておりますし、防衛のほうはこの案件については十分承知しているものと思っております。 ○議長(溝辺一男君)  しばらく休憩します。                     休憩 午後 三時  五分                     開議 午後 三時 十五分 ○議長(溝辺一男君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 ○十五番(栗下政雄君)  先ほど落雷により家畜が死亡したということでございましたが、その内容を畜産農林課長のほうから説明していただきたいと思います。 ○畜産農林課長(吉留伸也君)  お答え申し上げます。  「昨年」と申されましたけれども、平成二十年、おととしでございます。七月三十一日に高野地区において、肥育農家の所有する牛十頭が落雷によりショック死したという内容で聞いているところであります。 ○十五番(栗下政雄君)  平成二十年七月三十一日、十頭なくなったということでございますが、これ課長、やはり私がさき申し上げますように、VLFを建設する当時、防衛側のほうからそんなことをおっしゃったわけでございますので、同意を得るための説明であったわけでございますので、当然所管課はそういった手続をして、防衛省に強く被害届なんかを出す必要があると思っておりますが、そのお考えがあるか、ないか、お尋ねします。 ○市長(村岡隆明君)  この件につきましては、えびの市といたしましては九電と防衛省海上幕僚幹部に申し入れはいたしているところであります。 ○十五番(栗下政雄君)  九電はどういうことになっているかわかりませんが、私はVLFにちなんだことで言ってるわけでございますので、当然えびの市としては防衛省に障害があったということを言っていただきたい。  あわせて、この前VLFの周辺の住民の皆さん方と座談会をした折に、VLF周辺に相当な落雷があって、えびの市民の方々がその被害を受けておるということを聞きました。そういった被害の調査等はそのままにされておるものか、それと、その被害は調査をする必要があると思いますが、基地対策室もできたことですから、市長、十分調査をして落雷によるテレビの破損、また通信機器の破損、そういったものの調査をして、防衛省のほうにこういう被害もあるということを、やはりそういったことがVLFとの因果関係につながって、いわゆる特定防衛施設としての障害防止事業、そういった事業等も取り入れることができるわけです。えびの市の少ない財源ですから、そういうVLFを賛成多数により設置したわけですから、多くの皆さん方は反対もいらっしゃるわけです。現在でも不安に思っていらっしゃる方が多いわけです。  だから、そういった障害を受けておるものは、国の機関に的確な数字を上げて、私はそういったものは障害として取り扱っていただきたいと要望を出していただきたいと思うわけですが、市長はこの点をどう考えていらっしゃるのか、お尋ねしたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  VLF設置前と設置後の落雷の件数というのが調査できるのか、因果関係がどのようになるのか、行政としてどこまでできるのかということを今ちょっとお答えできませんけれども、このVLFの覚書の履行ということについては、気持ちは一緒でございますので、こういったものが履行の材料になれば、強く押していきたいと思っております。 ○十五番(栗下政雄君)  また、この問題については、議会のたびに取り上げてみたいと思っております。そしてまた、市長のほうがただいまおっしゃったように、調査していただくことは調査していただいて、国の機関に要望していただきたいと御要望申し上げます。  次に、霧島演習場の使用協定書についてでございますが、まず第一点に、霧島演習場使用協定書は、昭和三十年五月十一日に締結されている。その内容をすべてお聞かせ願いたいということで通告いたしておりますが、これはすべてお聞かせ願いたいと思います。  この協定書は鹿児島県湧水町も関係があるので、湧水町長とも事前協議をする必要があると思うが、この点を市長はどのように対処されるものか、お尋ねをしたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  霧島演習場使用協定書のすべてについては企画課長をもって答弁をいたさせます。 ○企画課長(野間教昭君)  それでは、読み上げます。  霧島演習場使用協定  吉松・真幸・加久藤の各町にまたがる霧島演習場の使用にあたり、地元側を代表する吉松・真幸・加久藤、三カ町長と自衛隊第四管区総監及び鹿児島県、宮崎県を代表する鹿児島県知事、宮崎県知事との間に下記のとおり協定する。  一、各町長及び総監は相互に境界を尊重し、各々権益を犯さず、各知事は二者に密に協力し、円滑なる業務運営をなすことを本協定の本旨とする。  二、三者は将来予想される問題の処理機関として、下記構成の協議会を設置し、事務所を真幸町役場内に置く。  協議会の構成、防衛庁側三名、地元側三名、県側一名、三者は紛議発生の際は遅延なく協議会を開催し、これを処理しなければならない。協議会の運営要領に関しては、別に協議会においてこれを定めるものとする。  三、細部協定は次のとおりとする。  一、総監は地元側に対し、演習訓練に差支えない限り、防衛庁用地の通過を認めること。  二、三者はあらゆる事故が発生しないよう留意し、被害発生した場合は加害者は速かに適正な補償をなすこと。  三、総監は演習、訓練並びに演習地保全に差支えない限り用地内の立ち入りを認めること。  四、三者は防衛庁用地内の道路及びその近傍公道路の使用、補修について万全を期すること。  五、総監は自衛隊の演習構成上、防衛庁用地外の原野及び農地、農道その他一般私有地及び町有地を使用する必要が生じた場合は、地元側の承諾を得ること。この場合は総監はこれ等をき損しないよう留意すること。総監は実弾射撃並びに特殊の演習等に際しては、危険防止上必要なる施設をなし、且つ少くとも一週間前に所要の事項を関係機関に連絡し、相互に災害防止に関し万全を期すること。  七、総監は実弾使用の演習は演習場内所定の場所以外にては実施しないこと。  八、総監は演習場内外の不発弾、打殻薬きょう、不発化学資材等の収集を速やかに実施するものとし、各町長はこれ等を拾得しないよう指導し、相互に協力して危害防止に努めること。  九、各知事及び各町長は、防衛庁用地内における演習用の標識、標柱、通信線その他施設、資材並びに立木を無断で撤去、き損、伐採しないよう指導すること。  十、総監は飯盛山附近における製炭業者に対し、射撃等の際、製炭に直接支障を与えた場合は協議の上適正な補償を行うこと。  十一、総監は各町長より演習場内造林地帯の害虫駆除の要請があった場合はこれに協力すること。  十二、総監は発電所より尾八重野に至る電線路を現状のまま保留することを認め、演習の際、これをき損しないよう指導すること。  十三、総監は演習場内野焼きの必要を認めた時は、各町長の責任において実施させることがある。この際特に各町長は火災予防に注意すること。  四、本協定は三者の完全な了解にもとづき改廃することができる。上記協定書として本章六通を作成し、各々署名捺印のうえ各一通を保管する。                        昭和三十年五月十一日  吉松町長、中水千利、真幸町長、永崎公、加久藤町長、中村益彦、陸上自衛隊第四管区総監、松谷誠、鹿児島県知事寺園勝志、宮崎県知事二見甚郷、以上でございます。 ○十五番(栗下政雄君)  ただいま企画課長のほうで、当時の昭和三十年の霧島演習場使用協定書を読み上げていただきました。  この使用協定書が昭和六十二年に改定をされております。この使用協定書につきましては、昭和三十年のものが極めて住民とえびの市民と最大の締結だったわけです。それが六十二年に、当時松形市長時代にかわったわけでございます。その後宮崎市長、村岡市長となるわけですが、まだ村岡市長につかれましては、その使用協定書の見直しというのは、調印はやっていなわけです。先に私どもの自衛隊基地等を考える市民の会で役員会とえびの市長と会ったときに、そのことを協定書の見直しをお隣の湧水町長と見直しをされる必要があるということを提言をいたしまして、市長は湧水町と協議をしてみたいと思いますという答弁をされております。  これから多くの問題を言いますけれども、まず使用協定書の見直しを、市長は市民の会との役員との間でやるとおっしゃったわけです。湧水町と協議をして、事前協議をして取り組みたいと思いますということを述べられましたが、その方向性はもう見直しの検討がされたものか、まだやっていなければいつごろ見直しの話を湧水町長とされるものか、市長の御所見を賜りたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  この協定書問題につきましては、現在年に一回会議を開いておりますが、これはその都度協議会の構成員の一つから請求があれば、その都度この協議会は開催することができるとなっておりますし、先ほど来、きょう報告させていただいた日米共同訓練についても、当然湧水町の町長とは連携をとって、同じ対応をしていかなければいけないと思っておりますので、この点についても湧水町長とは十分話をしていきたいと思っております。 ○十五番(栗下政雄君)  ただいまの市長は、日米共同訓練のほうを先に言われますが、私はまだ日米共同訓練のことは聞いておりませんよ。霧島演習場の昭和三十年の五月十一日締結した、その問題を見直す必要があるということで、先に市民の会議との役員会の中で市長も同席されて、市長のほうから「協議をしてみたい」とおっしゃったわけですから、そのときだけの答弁じゃ困るんですよ。私はそのことを聞いてるんです。日米共同訓練のことはまだ聞いておりません。 ○市長(村岡隆明君)  協議をすると申し上げております。 ○十五番(栗下政雄君)  協議をするということでございますが、早く協議をしていただかんと、次にまた大きな問題が防衛省から投げかかった場合には困りますから、そちらのほうを先に湧水町の町長と協議をされて、協定書の見直しをしっかりやってから、これから出てくる問題については対処していただきたいと思うんですが、市長はこの点についてはどうお考えですか。 ○市長(村岡隆明君)  重要性のその度合いといいますか、この協定書の見直しも当然重要な案件だと思いますけれども、本日報告させていただいた共同訓練の案件のほうが先になるんじゃないかなと思っております。 ○十五番(栗下政雄君)  市長、私が今言うのは、まだ共同訓練のことは私のほうから聞いておりません。あなたはちょっと考え違いですよ。共同訓練以上に霧島演習場の使用協定のほうが、えびの市民にとっては大事なんですよ。えびの市民にとっては大事なんです。  まだ、今から言いますけれども、霧島演習場について平成十六年だったですかね。えびの駐屯地縮小、コア化の問題が出まして、当時宮﨑市長はその見返り策として、霧島演習場内に市街地戦闘訓練場を設置するということをおっしゃいました。  そして現在、約一千町歩の中に四町歩のその施設ができ上がっております。それは我々議会は同意もしていない。市長が独断でやられたことですよ。それができたばっかしに、市街地戦闘訓練場ができたばっかりで、一千町歩の演習場の中に立ち入ることはできない。  これはえびの市広報の九月号です。この九月号のこちらのほうに、何ページですかね、三ページのほうに演習の状況が書かれておる。これを見ますと、九月一日から五日までは入ってもいいと、そして三十日までは全部真っ黒に塗りつぶされておる。これは私が聞くところでは、一千町歩の中の四町歩が市街地戦闘訓練場が、市長が議会を無視してつくられた施設を利用する。  そして湧水町やえびの市民はワラビ採りや草刈り、そういういわゆる使用協定書に基づく、細則の二条の二項に書いてあります慣例に基づく採草放牧はできるものとするというのがあるにもかかわらず、わずか四町歩の中で訓練をもう一カ月満杯やもんだから、ほかのところに立ち入ることはできません。お隣の湧水町では、ゆうすげを観る会というのももうできなくなったという話も聞いております。  きょうは湧水町の町民の方も傍聴に来ておられます。そういったことが市民は困っておるんですよ。立ち入りができない。草刈りにも行けない。そういうことだから、私は声を大きくして市民を代弁して言ってるんです。そういうものがはっきりしないのに、日米共同訓練の話と、チャンポンにしてもろたら困っですよ。まずその問題を整備をして、はっきりとして市民が納得いくことの見直しをやって、そして議会にも報告して、その後、日米共同訓練の話はやる必要があると思っております。  「―――――――――――――――――――――――――――――――――」我々は入会権、いわゆるそういったものを市民が求めておることを、声を大きくして、執行部の市長のほうがやらなければならない、やってくださいという市民からの要望があるのにもかかわらず、日米共同訓練はまだ私は質問しておりませんから、まず使用協定書の見直しを早急にやらなきゃならんと思っております。  きょうはまだ時間がたっぷりありますので、これからやりたいと思いますが、まず、市長、この点はどうお考えですか。 ○市長(村岡隆明君)  霧島演習場の使用協定の中身の変更、それプラス今回突然に出てきた日米共同訓練の話もあります。これはこの演習場の使用協定の中身を精査しなければ共同訓練の対応ができないと、そういった問題ではないと思いますので、並行して進めるべき案件だと思っております。 ○十五番(栗下政雄君)  市長はきのう出てきた話を、以前から問題になっておる使用協定書の見直しは、以前から問題になってるんですよ。私はこの議場で何回となく言っております。だから、これは市長、政治の駆け引きですよ、いったら、私はそれ言いたいですよ。そこなんですよ。  住民のほうを優先させて、そして住民の体制をよく体制づくりをして、協定書の見直しを我がえびの市だけではいけません。お隣の湧水町長ともよく事前協議をされて、湧水町のゆうすげを観る会もできないような状況の中で、使用協定書見直しをやらないと、市街地戦闘訓練場が私たちは議会は認めていないまま進められてるんです。はっきり言えば、このための明確な調整交付金は幾ら来てるのかおわかりですか。お聞かせ願いたい。 ○市長(村岡隆明君)  協定書の見直しを湧水町と一緒にしないということは、私は一言も言っておりません。優先順位をおっしゃるので、並行してやっていきたいと、協定書の中身をきちんと精査しなければ、日米共同訓練の対処ができないと、そういうことはないと、市民の問題としては日米共同訓練のほうが大きな問題、突然降りかかった大きな問題だと思っておりますので、この演習場の使用協定がすべて精査しないと、共同訓練の話に移らないというのは、逆におかしな問題だと思っております。 ○十五番(栗下政雄君)  いや、私は霧島演習場の使用協定書が基本だと思っております。どこで演習をするんですか。霧島演習場で演習をされるんでしょう。駐屯地でされるんですか、その日米共同訓練は。あそこの演習場で日米共同訓練をされるから、そのための市民と防衛省との覚書を見直しをすることにしとって、その話を防衛省に持ちかけて、こういう議会でもこういう話があると、見直しをどうしてもやっていただきたい。湧水町と一緒になって防衛省のほうにお願いして、見直しをして、見直しができた後、日米共同訓練霧島演習場でどうでしょうかという、そしてそのときにその周辺の住民、またえびの市民と充分な、日米共同訓練についての協議はされる必要があると私は思っております。 ○市長(村岡隆明君)  それは同時並行していくということだと、私は認識しております。 ○十五番(栗下政雄君)  同時並行でやっていくとおっしゃいますが、じゃあ日米共同訓練というのは、国が訓練をやるということは、大体四半期ごとに各部隊のいろいろな訓練演習を総監部のほうに上がっていくと思うんです。そして防衛計画の中で、霧島演習場で十二月の何日ごろから日米共同訓練をやるというのは、きのうきょう決まったことじゃないと思うんですよ。防衛省はやはり4四半期ごとの計画を立てて、どこの演習場ではどういう演習をする、日出生台ではどういう演習をする、富士演習場ではどういう演習をするというのが計画が立てられて、進められてくる。きのうきょう日米共同訓練がひょっかりえびのの霧島演習場でやるということは、決まっていないと思うんですよ。事前にわかってると思うんですよ。  だから、そのほうが市長は「一緒に進めないといけない」とおっしゃいますが、例えば演習はできて、日米共同訓練が例えば反対、賛成両論ありましょうけれども、それが強行にできたとします。霧島演習場は使用協定書は見直し中ですといって、まだはっきりしない。演習は終わった。それははっきりしない。そのときはあなた責任をとりますか、市長としての。そこまで私は言いたい。  だから、あなたの責任問題にかかわる問題ですよ、これは。極めてこの協定書というのは重要な問題だと、私はこう思います。市長はおっしゃる、「日米共同訓練と使用協定書の見直しを同時に進めないといかん」とおっしゃいますが、国は日米共同訓練は米軍とのかかわりもあったりして、着々着々進めていくと思うんです。  しかし、協定書は日米共同演習が済まないと、それどころじゃないとかなんとか言って、逃げられるか押し延ばされるかして、それがそのままの状態の場合には、あなたは責任をとりますか。市長として大きな問題ですよ。「―――――――――――――――――――――――――――――――――」そうであれば、やはりはっきりとしたものをいただかないと、私たちは市民を代表して、日米共同訓練の問題じゃございませんが、霧島演習場の使用協定書を見直しをしてくれと、西部方面の総監が昭和三十年の五月十一日の日に当時真幸町長、永崎公、加久藤町長、中村益彦との間で調印がされた。その姿に返していただきたいということを私は声を大きくして言ってるわけです。それが日米共同訓練が終わった後、それがそのままの状態だった場合には、今の現在のままであった場合には、市長は責任問題だと私は思っております。  このことは多くの市民が演習場、VLFのことは国がつくらさせてくださいということだったんです。そのときに賛成、反対両論ありました。もう私たちが気がついたときには、昭和三十年の五月十一日、まだえびの市が合併する前です。昭和三十年といいますと、この中には三十年にまだいなかった人もおると思うんですよ。はい、だからこの問題は私は極めて重要な問題だと思っています。  日米共同訓練霧島演習場の使用協定書を同時に考えられること自体が、市長は霧島演習場の使用協定書の私は認識が足りないと思っております。これは重大な問題だと私は思っております。このほかにこういう関係で論じる方もいらっしゃいますけれども、いらっしゃるだろうと思いますけれども、私はそのようなふうに考えております。  この協定書は、多くの市民の皆さん方が見直しをしてくれとおっしゃるわけです。それと市長、霧島演習場内に市街地戦闘訓練場ができました。これはあなたもそのときには議員であられました。どこかこの席に座っていらっしゃいました。私もそれを宮﨑市長に言いました。「あなたは議会の同意は求めていらっしゃらんじゃないですか」と。  これもわずか一千町歩の中に四町歩、市街地訓練場ができたばっかりで、毎週、毎日演習をやる。それはテロ対策の訓練をやれば、あの演習場の中に入れれば、いろいろな演習の風景とか、そういったものを盗み撮りされるおそれもあるでしょうから、えびの一千町歩を立ち入りをできないようにしているだろうと私は思います。極めてそういうことは私たちの入会権を侵害しているんですよ。法律に基づく、慣行に基づく採草放牧ができるものとするということを私たち地域住民を踏みにじっておるわけです。そこら辺を整理をして、ぴしゃっと整理をしてやってから、日米共同訓練の話はやらないかんと思うんですが、その点は市長はどのようなふうに認識をされているものか、もう一回お尋ねします。 ○市長(村岡隆明君)  日米共同訓練と演習場使用協定書の見直しは別の問題だというお話だと思うんですが、当然別の問題だと。ただ、今回の日米共同訓練を受けて、この演習場使用協定を見直すいいチャンスにしていただきたいという要望だと、私は受け取っておりますけれども、そのようなことは、十分考えていかなくてはいけないというふうには思っております。 ○十五番(栗下政雄君)  私は、今いいチャンスだとおっしゃいますが、非常に国が進められることと、地方自治体がやっていることが非常に心配するわけです。議会も普通何もなければ四年間の任期があるわけですけれども、私たちは三年に二回選挙をしてやった経緯もあります。  そのようなことで、そういう約束事の締結というのは、極めて重要なことだと思っております。時の首長が責任を持ってやらなければ、これは大きな問題です。この霧島演習場の使用協定書というのは、当時真幸町長、加久藤町長が後世にいろいろなことが、協定を結んだことで迷惑がかからないようということで、最高の協定書だったと私は思っております。  それをいつの間にか防衛の言いなりになって、変わってきておる。当然我々の入会権が侵害されておる。現在侵害されておるんですよ。立ち入りができんわけですよ。それにかわるものを、見返りのあるものがえびの市の財源措置として、国は特定防衛施設に霧島演習場が昇格されてときは、三千万円の調整交付金がありました。  その後、最近では四百万円ぐらい調整交付金が上がっておるようですが、私は市街地戦闘訓練場ができたからだろうかなという私なりの解釈をしておりますが、まだそれ以上に我々は入会権を侵害されておるわけやから、その侵害のいわゆる補償の財源措置を、えびの市に国はやるべきなんですよ。そうするためには、やはり見直しをやらないと、ただ調整交付金をくれ、くれじゃいかんですよ。こういうことが整理ができていないと、このようにしていただかないと、村岡市長としては私は見直しをしないと、村岡市長としては「使用協定書には判こはできませんよ」と言えることができますか。その点はどうですか。 ○市長(村岡隆明君)  演習場の使用協定書の見直しについては、先ほど来、湧水町長とやっていくというお話もしておりますし、湧水町長の同意も必要であると思っておりますので、十分検討していきたいと思っております。 ○十五番(栗下政雄君)  市長が明確に答弁されましたので、この点は見守っていきたいと思います。  それと、先ほど来、けさの宮崎日々新聞のトップニュースに出ておりましたが、日米共同訓練の記事を見て私はびっくりいたしました。村岡市長のコメントを見させていただいたわけでございますが、私は少し、これに対する市長の認識の甘さがあるんじゃなかろうかなと思っております。コメントの中では、村岡市長は「霧島演習場日米共同訓練を行える演習場になっており、首長が判断できる問題ではない。当然不安を思う市民がいるので、地元の自治体としては、事前に正確な情報を把握し、それを伝えていきたい」とコメントしていらっしゃいますが、このことに間違いはないか、確認のためお尋ねしてみたいと思います。
    ○市長(村岡隆明君)  そのようにコメントしたことに関しては間違いはございません。 ○十五番(栗下政雄君)  間違いないということですが、日米共同訓練ができるという条項は霧島演習場には使用協定書のどこの部分に書いてあるか、お伺いしてみたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  霧島演習場の使用協定書の中には、日米共同訓練のことは記載されておりませんが、平成十年の十月二十三日の官報の中で、日米共同訓練に使用する施設として霧島演習場が新たに追加していると、追加されたということが告示がなされていると、歴史的にはそういった背景で、日米共同訓練が国とアメリカの間では霧島演習場で行えるようになったというような告示が出ているということが、その基本になっていると思っております。 ○十五番(栗下政雄君)  この霧島演習場の使用協定書によると、霧島演習場は自衛隊の演習を円滑に行うことが目的となっており、日米共同訓練のことは全く言っていない。市長が日米共同訓練を行える演習場だというその根拠が私はわからないわけです。その根拠をお聞かせ願いたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  私は日米共同訓練が私の判断でできるとか、できないとかいうことはないと、なぜ霧島演習場で今回日米共同訓練が行われることになっているのかと、その根拠には、先ほど言いました国から示された内容で共同訓練ができる施設として平成十年に新規に追加されているということでありまして、私自身がこの訓練に賛成とか反対ということで、コメントしたわけではございません。 ○十五番(栗下政雄君)  先ほど市長はそのようにおっしゃいますが、日米共同訓練の相談はいつ、だれが持ち込まれたものか、その日時をはっきりお聞かせ願いたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  きのうのお昼十二時四十五分、九州防衛局の方が来庁されて、お知らせという形で報告を受けたものであります。 ○十五番(栗下政雄君)  市民に事前に何の報道も提供せずに、このような重要な事案に対し、市民の意向調査をどのようなふうに考えていらっしゃるものか、お尋ねしてみたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  市民の意向調査というものが適当なのかどうかはわかりませんが、なるだけ早く正確な情報を集めて、市民に周知し、市民の意見を集約したいと思っております。 ○十五番(栗下政雄君)  次に、新聞報道によると、この日米共同訓練は十二月に行われるということだが、市長は事前に、私たち自衛隊基地等を考える市民の会が申し入れた霧島演習場使用協定書の見直しについて、現在まで自衛隊側といつ、どのような協議が行われているものか、もう一回お尋ねしてみたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  霧島演習場の使用協定書の見直しにつきましては、毎年一回意見交換が行われておりまして、使用協定そのものについては、平成十九年十二月九日から五年間有効ということで協定が結ばれており、その中身については毎年一回、意見交換を行っているという現状であると認識しております。 ○十五番(栗下政雄君)  また、市民の会では使用協定書の目的条項の中の文言について、最初の協定書にうたわれている「各々の権益を犯さず」という文言が松形市長時代、昭和六十二年十二月の協定書以降に消し去られたことに問題があると私は思うわけですが、その復活を求めているが、どのような形に改めるものか、示していただきたいということでお尋ねしたいと思いますが、この問題については昭和六十二年に松形市長時代に協定書が、先ほども言いましたように協定書がかわっているわけです。この問題についてどのような考えを持っていらっしゃるか、お尋ねしてみたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  協定書の見直しに関しましては、市民の会の皆さんから複数点御提案をいただきまして、今後湧水町長とも協議を進める予定にしておりますので、その点も含めて広く意見を聞いていきたいと思っております。 ○十五番(栗下政雄君)  いずれにしましても、この霧島演習場使用協定書の見直しについて、えびの市の要求を認められて改定がなされるまでは、この日米共同訓練の受け入れは了解すべきでないと考えますが、市長の見解を改めてお尋ねしてみたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  この使用協定書の目的は、演習場の使用について自衛隊と地元の相互の利益を尊重し、自衛隊の演習を円滑に実施するとともに、住民の安全確保を図ることを目的とすると。この協定に沿って緊急な事態であっても、協議会を図れるようになっておりますので、その中で十分この協定書の見直しも含めて、日米共同訓練の中身についても協議をしていきたいと思っております。 ○十五番(栗下政雄君)  この使用協定書の問題については、これからまた議会のたびに取り組んで市民のために、市民サイドに立って私は取り組んでいきたいと思っております。その点は市長も十分理解をしていただきたいと思っております。  日米共同訓練の問題につきましては、平成、今から十年前ですか、共同訓練が行われまして、そのときも私はこの議場におったと思いますが、そのときは演習場に入る、進入してくる道路がなくて、上浦地区も反対、白鳥、尾八重野も反対、東西長江浦がちょうどそのころ防衛省による長江川の河川改修、これは障害防止事業で進めておりました。そして周辺の農地、これは民生安定事業でおおむね一〇〇ヘクタールが申請の区域になっておりましたが、会員が二百二十六名おりましたが、これを工事を進めておるまっただ中でありまして、そのときの担当の職員の方々が東西長江浦に足を運ばれまして、自衛隊の方々と協議をされました。いろいろ論議をした記憶をしております。  そのときは、ちょうど事業の、後でこのことについては同僚議員も質問をされると思いますので、私は詳しくは申し上げませんが、そのようなことで非常に演習ができないという状況でありました。延期に延期、そして了解が得たのが西長江浦演習場線でございます。その道路を使用して、日米共同訓練が成功しました。  しかしながら、真幸のほうではヘリコプターによる養鶏場の産卵の低下、そしてブロイラーの音によるブロイラーの圧死、そういう状況が生まれております。  先ほどの池田議員の質問でもありましたが、霧島演習場の周辺には多くのブロイラー、畜産農家があります。そういう極めて重要な口蹄疫による畜産の本当のあの苦しみ、そういった中での日米共同訓練となりますと、市長、もろもろのものを解決していないと、大変な事態が私は予測している。あなたは政治生命をかけて、今回の日米共同訓練については受けていかないと、口蹄疫問題以上に、えびの市民の畜産農家の皆さん方の同意やら、そして霧島演習場の使用協定書の問題、湧水町との関連の問題、そういったものを事前に方向性を見出していないと大変なことになると、私は予告を申し上げたいと思います。  そのようなことで十分日米共同訓練については住民が、市民が納得することでないと、VLFについてもいまだまだ覚書も履行されていない。特定防衛施設にもなっていない。調整交付金の対象にもなっていない。これは陸上で日米共同訓練をやれるけれども、アメリカの海兵隊が来れば、どうしてもVLFとのかかわりが大きいんですよ。どういう内容になるかわかりません。恐らく日米共同訓練ですから、ここのVLFのこの送信所を使って海上にいる潜水艦に指令が行くと思うんですよ。私はここの演習場だけ日米共同訓練をやるんじゃないと思うんですよ。これは極めて重要な演習になると。  だから特定防衛施設、VLFの特定防衛施設、調整交付金の対処、確実にえびの市が財源確保ができるような方針を打ち出してから、約束を守っていただいてから、そのことは話をしないと、ここにいらっしゃる皆さん方に、ああよかが、よかがという人は余りいないとじゃないかと思うんです。そのことは十分、日米共同訓練のことから横道にそれましたが、そういった内容のことだろうと思っております。あなたはこのことについて、政治生命をかけなければならないことがあるんじゃなかろうかということを予告をしておきます。  それから、岡元用水路問題について通告いたしておりましたが、この岡元用水路の問題につきましても、さきの六月の議会で申し上げました。これもやっぱり霧島演習場とかかわりがあるわけです。赤子川から演習場の廠舎のところを通って、そして岡元のほうに、また関係地区は西長江、灰塚、大溝原、上島内、そういった関係者が多いわけです。この岡元用水路につきましては。こういった問題も解決しなければならないと思っております。  この問題につきましては、もう時間がございませんので、また次に延ばしますが、この問題について市長はどのような考えを持っていらっしゃるか、市長の考えをお尋ねしてみたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  市道の廃止につきましては、これはつけかえ道路をつくっていただくための条件でしたので、市道の廃止ということに関しては必ずしなければならないと思っております。しかし、道路用地としては確保して行き来ができる、その担保は十分とっていきたいと思っております。 ○十五番(栗下政雄君)  この道路としての形は残すというようなことでございます。地域の方々は、あそこは雨が降ってもすぐ風穴のほうに流れて、ぬかるむおそれはないということで、したがって、あの岡元桜ヶ丘線にアスファルトのがらでも入れていただくれば、道として管理道路として使えるんだがなというような話をされておりましたが、現場等を調査される考えはないものか、お尋ねしてみたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  この岡元用水路の管理については、現在でも通行権は確保されているわけなんですが、その部分の道路の路面状況が悪いということであれば、その件については調査してみたいと思っております。 ○十五番(栗下政雄君)  農政問題について、水田裏作の麦の契約栽培を推進してきた、今年度の実績を示してほしい。これら農業振興策として麦作を本格的に推進して、酒造用、そして粗飼料用、圧ペンとか粉砕をされる農業振興策として取り組まれる考えはないものか、お尋ねしてみたいと思っております。 ○市長(村岡隆明君)  この点につきましては、議員さん所属されてる法人のほうでも取り組んでいただいてるということで、お話は重々聞いております。この点についても十分研究をさせていただきたいと思います。 ○十五番(栗下政雄君)  次に、土木耕地行政で北部広域農道、鍋倉地区の改修は、事業を説明されてからもう十五、六年経過しております。現時点での進捗状況と今後の計画を説明してほしいと思います。 ○建設課長(山下寿男君)  お答えいたします。  県道石阿弥陀五日市線の鍋倉工区の整備計画のことと思いますけれども、現在北部広域農道については供用開始がなされております。今議員さんおっしゃいましたように鍋倉工区につきましては、平成五年六月二十三日に小林土木事務所のほうが地元の説明会を行っておりますけれども、その後なかなか厳しい状況がありまして、地域の方々が平成十八年から毎年県のほうに陳情活動をされておりました。  そういった中で、結果としまして平成二十年度道路概略設計、それから平成二十一年度現況測量及び詳細設計、そして本年度につきましては、用地測量と一部用地買収の予定ということでありまして、近年中に完成というふうに、土木事務所のほうからは説明を受けているところであります。以上です。 ○十五番(栗下政雄君)  ただいま課長のほうで大分説明いただきましたが、大分進んでおるようでありますので、最善の努力をして、地域の皆さん方が活用できるようにお願いしたいものだと思っております。  次に、上大河平土地改良区、水源確保取水口設置問題について、さきの一般質問では市長は現地を調査して、検証してみたいというような答弁でありましたが、予算があれば前向きに検討するということでありました。この問題についてはどのようになっておるか、お尋ねしてみたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  上大河平土地改良区の取水口の件でありますけれども、先日現地を調査いたしまして、担当課が理事長より聞いておりますのが、取水口の維持管理用の道路をぜひつくっていただきたいということで、希望をされております。この維持管理用の道路をつくるとなると、高低差が一四メートルほどありますので、二〇〇メートル近くの道路の延長が必要となります。相当な事業費が必要となるわけで、県単事業等の補助金でどうかならないか、土地改良区と協議をしているところでありまして、この改良区のお返事を待っているというところであります。 ○十五番(栗下政雄君)  これで私の一般質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(溝辺一男君)  お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(溝辺一男君)  御異議なしと認めます。よって本日はこれをもって延会することに決定いたしました。  次の本会議は、あす九日午前九時三十分から開き、一般質問を続行いたします。  本日は、これをもって延会いたします。                     延会 午後 四時 十六分...